Whiplash セッション 2014

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セッション Whiplash セッション 2014

監督: デイミアン・チャゼル
出演: マイルズ・テラー, J・K・シモンズ

アカデミー助演男優賞 J・K・シモンズ、アカデミー編集賞 トム・クロス、
アカデミー録音賞 クレイグ・マン、ベン・ウイルキンス、トーマス・カーレイ

緊張感のある出だしである。ドラムの音を聞いてピンときたフレッチャーが誰と思い、演奏している部屋に入るシーンである。
ここがいかしている。演奏しているニーマンしかカメラで取られず、どんどん近づいて行く。ドラマーの宝石を見つけた瞬間がよく描かれている。
名門音楽大学のフレッチャーがこれほどまでにスパルタで指揮する人がいるだろうか? どちらかといえば、野球や、アメフト、軍隊のコーチみたいであるが。
それにしても音楽の師はこれほど厳しいものか、ドラムを教えるわけではないし。ちょっと不思議である。

フレッチャーの言っている嘘(彼の教え子が死んだ理由が、交通事故ではなく自殺)がわかった時に、フレッチャーの真実の姿がわかる。それは故意に自分を美化している。悪意に満ちた嘘であることがわかる。
フレッチャーの罠にはまったニーマンが意地を見せる。最後の演奏は圧巻である。フレッチャーの反応が実に面白い。意地と意地のぶつかり合い、それが最後に芸術なっていく


マイルズ・テラーの演奏が素晴らしい。彼は高校時代からドラムを演奏していた。それだけでなく、ピアノ、ギター、サックスも演奏する。
映画の中でこんな素晴らしいドラマーは、僕は、石原裕次郎の嵐を呼ぶ男でなくて、黄金の腕のフランク・シナトラだ。それ以来の映画のドラマーのヒーローである。

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