The Perks of Being a Wallflower ウォールフラワー 2012

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The Perks of Being a Wallflower ウォールフラワー 2012

監督, 原作, 脚本: スティーブン・チョボスキー
出演: ローガン・ラーマン, エマ・ワトソン, エズラ・ミラー

ウォールフラワーは、主に女性を指していて、ダンスパーティで、ダンスの相手に誘われないのでずっと壁にたっているからである。Perkは落ちこぼれの意味。

1991年8月に仮名のチャーリーが見知らぬ誰かに手紙を書くところから始まっている。これは、映画でも出てくるのだが、最後とはうまく繋がっていない。
1990年代の前半、ピッツバーグの田舎の学校を描いている。チャーリーは、幼児期に叔母を亡くし、最近は親友が自殺をしている。幻覚を見えるようになり、病院に入院していた。成績は優秀。小説家志望。引っ込み思案で、高校生活を目立たないで過ごしたいと思っていた。
上級生のパトリックと知り合い、そして義理の妹のサムと知り合うようになる。二人の仲間たちと遊べるようになり、次第に孤独な生活が変わっていった。

サムがトンネルで車の後ろに立って手を広げながら、音楽を聴くのだが、これは題名が分からなくてトンネルソングと名付けたが、この曲は後でデヴィット・ボウイのヒーローであることが分かる。

チャーリーはサムへの恋心を抱いていたが、サムの友達のメアリーとつきあい始める。そしてチャーリーは、みんなが集まったゲームのときに失敗をする。

チャーリーはかなり宗教的に厳格な家庭に育っていたのだが、パトリックたちを通じてcannabis brownieを食べたり、ロックを聴いたりして次第に新しい経験を積んで行く。国語の先生からはたくさんの本を教えら、今までとは違った新しい世界が見えるようになった。

サムがチャーリーの太ももを触れたときに叔母を思い出した。叔母の記憶が頭の中を巡る。サムやパトリックが卒業後、チャーリーの幻想はひどくなり、精神病院に入院することになる。そこでやっと叔母が幼い自分に何をしていたかを自分からしゃべることが出来るようになる。
映画の中では、はっきりと表現されていないが、毎週、叔母は、チャーリーに性的ないたずらをしていた。その帰りに叔母は交通事故に遭い亡くなる。チャーリーにそのとき芽生えた複雑な気持ち、二つの罪の意識、叔母のいたずらを受けていた自分と、おそらく叔母がどこかに行ってしまえばいいという思いがあったのかもしれない。それが、心の奥に隠されていた。そして高校に入る前の親友の自殺は、ほとんど映画ではでてこない。おそらくその気持ちが再度吹き出して、精神的障害を引き起こした可能性がある。

映画は、精神的な弱さを抱えたチャーリーが上級生の友人と出会い、新しい経験を通して成長して行く姿を描いている。当然今までの青春映画とテーマは変わらないのだが、何かしら心に響く感性がたくさん映画にちりばめられている。

叔母が持っていた、そしてサムにプレゼントしたEPは、ビートルズのサムシングだ。

映画の中に出てくるロッキー・ホラー・ショーは、リチャード・オブライエン原作の、ホラー・ミュージカル舞台劇である。ホラーではあるが、コメディタッチで、バイセクシャルな関係を描いている。

父とチャーリーがペンギンにつて話をするのだが、これは、プロアイスホッケーチームのピッツバーグ・ペンギンズのことである。

エマ・ワトソンがかわいく繊細な女性をうまく演じている。まだまだ高校生を演じてもその繊細な表情が輝いている。エマ・ワトソンにとっては、ハリー・ポッター以来の主演映画である。

ローガン・ラーマンは、おさえた演技でしっかりとチャーリーを演じている。バタフライ・エフェクトでもでていて、その後、パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々などのシリーズでパーシー・ジャクソンを演じ、ノア 約束の舟では、ハム役でエマ・ワトソンと共演している。
エズラ・ミラーは、非常に魅力ある個性的な俳優。少年は残酷な弓を射るで主演をつとめて注目を浴びた。彼の魅了があふれている。オペラ歌手の訓練も受けていてオペラ歌手として舞台に立っとこともある。バンドでヴォーカルもつとめる。

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