Forbrydelsen THE KILLING/キリング シーズン2
デンマーク制作のテレビドラマ。
ナナ・ビルク・ラールセン殺人事件から2年。 サラ・ルンドはコペンハーゲンを離れ国境検問所で働いていた。たった一人ひっそりと生活しているサラのもとに、元上司のブリックスから連絡が入る。ある記念公園で発見された女性弁護士の遺体の事件捜査を手伝ってほしいという。一度は断るが、サラ・ルンドはコペンハーゲンを訪れ捜査協力を申し出る。
このテレビドラマは、シーズン2から見始めた。ずっとアメリカ版を見ていたから、主人公のサラは少しオリジナルは違う。ただこちらの方がリアリティがありそうだが。
主人公のサラ・ルンドはデンマーク人、夫とは別れて、子供がいる。そそっかしく、よくコーヒーをこぼす。孤児でもなく、実の母がいる。アメリカのドラマみたいにすぐに彼氏ができるタイプではないらしい。捜査に没頭するタイプであるのは同じ。少女殺人事件から2年。サラは、国境検問所で働いていた。
今回は弁護士が、ドイツ軍侵攻時の兵士が犠牲となった場所で殺された。最初は夫の犯行と思われたが、イスラム過激派による犯行声明がネットで流された。
事件はイスラム過激派によるもとの流れが主体となり、時のデンマーク政府は折好く、過激派を取り締まる法案を提出中で、国民党がその法案の中身をもっと厳しくするように主張していた。
サラは、捜査を進めるうちに、犯行は元軍人も犠牲になるようになり、その分隊長で精神病院に収監されているイェンス・ピータ・ラーベンが、事件と何らかの関係があることに気がつき始めた。
今回は犯人の容疑が、夫、イスラム過激派、軍内部と次第に流れが変わってきている。今回の殺人事件は、一人ではなく連続殺人なので、単独犯とは限らない可能性が高い。そしてやっぱり軍内部の犯行が怪しいのだが。
やっぱりデンマーク軍大佐トアステン・ヤアンヴィ、スゴー少佐、それにもう一人の軍関係者だ。
だが、他にもいろいろな怪しげな関係がありそうである。例えば防衛大臣とか。
それにしてもアメリカの17人の沈黙よりはずっと面白い。このイスラム過激派の犯行に見せかけた軍内部の犯行とすると、アメリカではテレビドラマにしづらかったのか。
もう一人このドラマの進行の主役である、新しい法務大臣トマス・ブク。
前任のモンベアが急病で倒れたため、2年目の若手議員ながら選出されたる。ドラマの進行とともに彼も政治的に窮地に陥るのだが、彼を裏切るものがいる。彼の部下二人、特に法務省事務次官のカルステン・プロウはかなり怪しい。
法務大臣トマス・ブクは、どこかサラ・ルンドと似ている。自分の信じたことを、強引に進めて行く。そして周囲との軋轢を生んで行く。
イスラム過激派を封じ込めるための新しい法案 防衛省
さて犯人であるが、
軍のなかにいるとすると
ラーベンらが出会った、謎の人物"Perk"は、アフガニスタンで民間人を殺していた。かれは、Per K. Møllerの認識票を持ってPerkになりすましていた。精神不安定のため収監されていたイェンス・ピータ・ラーベンは、脱走して仲間を助け、犯人を突き止めようとするのだが。
デンマーク軍大佐トアステン・ヤアンヴィ、ルイーセの父でラーベンの義理の父。彼はラーベンに冷たい。
スゴーは、デンマーク軍少佐 こいつはかなり怪しいのだが、物語の餌の可能性が高い。
もう一人いたヤアンヴィの部下ビアルが、かなり怪しい。
軍に関与してラーベン部隊にいた神父も怪しい。
警察内部
ウルレク・ストランゲ、Strangeは、よきサラの相棒であり、アメリカ版のホルダーのような存在。犯人にサラが襲われてから、サラは、ストランゲに疑いを持つようになる。そしてストランゲが軍の特殊部隊にいたことも明らかになる。
元上司のブリックスは、非常に冷静である。副警視総監といい仲にある。
予想
ラーベンがなぜ記憶喪失になったか これがキィーである。彼の記憶喪失がなおるときその犯人が分かるはずだが。おそらくルイーセの父が一番怪しいと思ったのだが。
犯人
今回も、犯人は意外な人物である。意外な犯人と、それまでストーリーの流れに矛盾がなくうまく作られていないと行けないのだが、やや無理がある。あまり犯人のプロファイリングが合わないのである。実際に犯人がアフガニスタンで民間人を殺すような性格、人物像が描けていない。
The Killing デンマーク版
Forbrydelsen THE KILLING/キリング シーズン2(デンマーク) 2009
Forbrydelsen THE KILLING/キリング season 3 デンマーク版
The Killing アメリカ版
The Killing キリング/26日間 (2011- ) ファーストシーズン
The Killing キリング/17人の沈黙 (season 3) 2013
コメント