The Man Who Knew Too Much 暗殺者の家 1934

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The Man Who Knew Too Much 1934The Man Who Knew Too Much 暗殺者の家 1934

アルフレッド・ヒッチコックの英語の題名で知りすぎていた男は実は2作品ある。これは1934年度版でイギリスで作られたもの。最初の作品である。もう一つはジェームス・スチュアート、ドリス・デイの有名なモロッコから始まるもの。
この話はスイスから始まる。それもスキーのジャンプで始まる。大まかなプロットは同じである。この古い映画、邦題は暗殺者の家を元に1956年に新しくハリウッドで作り直したのである。

ボブ、ジル・ロウレンス夫妻、そして娘のベッティである。つまり誘拐されるのは娘のベッティである。妻のジルは歌手ではない。しかし射撃の名手。イギリスの諜報員のルイ・ベルナルドが殺されるのは、ジルと踊っている時である。その時に情報を得るのはジルなのである。

歯医者のシーンはこの映画でも面白い設定である。歯を抜かれる痛みが伝わる。

娘のジルを追ってロンドンの郊外の教会の味との設定は同じ。外国の要人暗殺の場所もアルバートホールである。
犯人たちが最後に立てこもり、警官隊が襲撃するのだが。これは1911年にロンドンのシドニーストリートで実際にあった話。

実際にこの映画の中にスリリングなエッセンスが十分に入っている。これでも十分見て楽しいのだが、1934年と1956年の比較は、ヒッチコックはアマチュアに毛が生えたくらいの時の作品とネリネリあげたプロの作品の違いというようなことを言っていたかな。

スパイのアボット、クライブ。特にアボットの方は見覚えがあるし、見ただけで悪人かと思ってしまう。でもこの役のピーター・ローレはこれが、イギリス映画で初めての出演。
 
ピーター・ローレは、ハンガリー出身でありこの時代に個性豊かな俳優であった。どの映画でも強い印象を残す。マルタの鷹、カサブランカでも出演している。だれも彼の顔を見ると見覚えがあると思う。

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