サイボーグ009 conclusion GOD'S WAR

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サイボーグ009 conclusion GOD'S WAR1サイボーグ009 conclusion GOD'S WAR

原作: 石ノ森章太郎, 小野寺丈
漫画: シュガー佐藤, 早瀬マサト、石森プロ

まずは気に入らないのは003フランソワーズ・アルヌールの描き方。彼女にあの美しいライン、表情がまったくない。

この作品は2012年が基礎となっているが、サイボーグ戦士たちは21世紀の人間だったという設定になっている。
イワンが過去に向かってテレパシーを送り続けてそれを受信したのが作者の石ノ森章太郎で、彼が過去に書いた話は、未来におきた事実だったということ。 これは病に侵されてもなお完結編の構想を練り続け、21冊にも及ぶ膨大な構想ノートを残し1998年に石ノ森章太郎がなくなっている。それで、この構想を基に描かれたがこの作品である。
001から009までエピソードがあり、次に神々、魔神と呼ばれた物たちの本格的な攻勢が描かれる、
どうしても石ノ森章太郎は神々との戦いが描きたかった。どうしてだろうか?彼が病気を患って、神と戦う意気込みが必要だったからだろうか。
それにしてもこのストーリーは無理がある。

地球は流刑地である。光の子と闇の子が合体したのが人間、寿命が来ると二つの精神体は別れ、光の子だけが別次元である光の宇宙に帰ることができる。
これも精神性、あの世があることである。そして再度その光の子の精神は新しい子どもに宿ることになる。しかし闇の子の精神性が強くなり次第に力を持つようになった。そして闇の子に精神を支配されたもの現れだした。実は戦い続けたのは神のように見えたがいわゆる悪魔だったという結論なんだが。

本当は009の強いけどみんな機械的な体になって悲しみを持っている。それだけでなく、彼らの生い立ちにも寂しさがつきまとっているところがいいんだが。そして友情、力を合わせて巨大な悪と戦っていくところが良かったのだが。徐々に結論のないミステリー、UFOなどの世界に入ってしまったのがつまらなかった。

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