シン・ゴジラ 2016

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シン・ゴジラシン・ゴジラ 2016

総監督・脚本・編集: 庵野秀明
監督・特技監督: 樋口真嗣
編集・VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀
VFXプロデューサー:大屋哲男
CGプロデューサー:井上浩正
CGディレクター:岩本晶
CGスーパーバイザー:伏見剛

出演: 長谷川博己, 竹野内豊, 石原さとみ

題名のシン・ゴジラは、「新」「真」「神」等、複数の意味を含ませた作名である。
今までのゴジラの映画は1954年に初めてゴジラが登場してから、常にゴジラは存在する形で描かれていたが、今回は今まで存在しなかった新しい巨大不明生物として描かれている。それも変化していき完全生物に進化をする。そして日本政府側からの官僚によるゴジラ対策を描いている。

変化前のゴジラは、あまりいただけない、ただのウツボのお化けである。目が死んでいるし、ぬいぐるみ臭さがあって何だ大したことがないんだと思って見てた。しかし徐々に新しい完全体のゴジラの能力がわかると、というかCGによるものだが、これがなかなかすごい。背中や尻尾からも放射能のレーザー光線が出せるなんて。なかなかやってくれる。そして以前のゴジラより巨大化している。身長は57メートルから118.5メートルと成っている。確かに東京の巨大ビル群からすれば、それくらい大きくなければ見栄えが悪い。

ゴジラの攻撃様式も素晴らしい。これだけよく考えられてやられている。新幹線での攻撃も面白い。無人偵察機による攻撃もよく考えられている。血液循環を阻害すればゴジラは生命維持のため自らスクラム停止・急激な冷却を行い、活動停止するはずであると結論しているところは面白いが、この計画が実行されあったてしまうのは面白くない。ただ原子炉は冷却システムがなければ壊れてしまうのは日本人全体がよく理解しているところだが。

石原さとみの英語はかなりこなれてはいるんだが、とてもネイティヴの発音とは言えず、どうしてアメリカの女優を使わなかったんだろうかと思ってしまう。当然長谷川博己の英語もうまくない。

ゴジラのモーションキャプチャーを担当したのは、狂言師の野村萬斎であるのはちょっと驚き、ただあまり成長したゴジラはあまり動いていないのだが。

それにしても素晴らしいCGである。日本のCG世界もここまで来たのかとただただびっくりした。このCG技術を磨いていけば、日本のコンテンツ業界、アニメ、特撮映画の未来は明るいと実感させてくれた。
第40回日本アカデミー賞を総なめにするくらいの受賞数はまた驚きであるが、日本の映画会に与えたインパクトが大きいのは確かである。アメリカのゴジラだけではなく、新しい日本のゴジラ映画の復活なのだから。

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