Colonia コロニア 2015

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Colonia コロニアColonia コロニア 2015

出演: エマ・ワトソン, ダニエル・ブリュール, ミカエル・ニクヴィスト, リチェンダ・ケアリー, ヴィッキー・クリープス
監督: フロリアン・ガレンベルガー

チリのアウグスト・ピノチェト大統領によって起きたクーデターからこの話は始まる。サンティアゴ・スタジアムに集められた二人はレナとダニエルは
実際にそこでは、2700人が虐殺された。

恋人をすくために非常に過酷な条件に自ら進んで行くところがすごいというか、向こう見ず。んーこの最初の設定だけがリアリテイがない。しかしその後に続くコロニア・ディグニダの中は本当に怖い施設である。
彼らの脱出は本当に不可能のようなものに思えたし、施設を出ても本当は捕まえられる可能性が高かったと思うんだが。よく大使館までたどり着いたと思う。そして最後の大使館とチリ政府の取引もなるほどと思える。
最初から最後まで緊張感がある映画である。最後までどうなるんだろうと見るものの興味を保たせることができている。
エマ・ワトソンは、ハリー・ポッターで非常に有名だが、少女時代の明るい顔がよかったが、ここでは終始緊張の連続で表情が固すぎるように思える。できたら、緩急というか、明るいところと緊張感が交互に出るともう少し良かった。

設定がドイツ人であるところがこの映画の難しいところである。当時アメリカは、ピノチェトを応援してクーデターが起きたのである。そう意味ではアメリカ人を主人公には使えなかったのではないか。そしてイギリス人の設定も同じようなものだろう。

ピノチェトによるクーデターは、冷戦時代に反共主義や反社会主義を唱える者であれば誰彼となく支援したアメリカ合衆国の支援によって起きたクーデターである。クーデター直後に戒厳令が敷かれ、ビクトル・ハラを初めとする人民連合系の市民が多数サンティアゴ・スタジアムに集められ、容赦なく虐殺された。クーデター後一日で確認された遺体は2,700体に上った。

チリは日本との貿易が多く、ピノチェト整形ん時代から親密な関係があったのだが、こうした人権侵害のニュースはほとんど聞かされていなかった。

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