The Lobster ロブスター 2015

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thelobster2015.jpgThe Lobster ロブスター 2015

監督: ヨルゴス・ランティモス
出演: コリン・ファレル, レイチェル・ワイズ, ジェシカ・バーデン, オリビア・コールマン, アシュレー・ジェンセン


この映画は、実は飛行機の中で見たんだけど、消化不足で感想が書けなかった。
英語で見てたし。それに飛行機を降りて隣にいたフランス人とこの映画の話題になったけど、彼は最後に主人公が目を潰すことができるかと聞くのだがけど、僕はすると思ったけど、彼の意見はできないということだった。

意味不明が多かったのでやっと見直してこれを書いている。やっぱりエンディンがどうなるかは、見た人の解釈次第だろう。これが監督の意図でもあると思う。

この社会は、夫婦にならなければ罪で人間でいることができず他の動物に変えられる。それか罪人として一人で生きている。一人で生きているグループは、カップルたちがあたかも愛があるように暮らしているが、本当は見せかけだけで愛がないことを証明してみせる。ホテルの管理人夫婦や、鼻血が出やすいカップルは本当に愛し合っていたか?
オープニングで、老婦人がロバ?を撃ち殺しているが。あれはなんだったのだろうか?あれは元夫だろうか?老婦人のことが好きでなくて、ロバになってしまった。それを恨んで殺したんだろうか??

ディビットは意外と愛を信じている。11年付き合った妻から捨てられてあのホテルに移される。好きなのは、犬になった兄である。そして愛に絶望してロブスターになりたいと言う。
愛のないセックスはしても、犬になった兄を殺した心ない女は許せない。そして近視の女と恋に落ちる。彼の行動は一貫していて愛があるように思える。彼は彼女が盲目になって、そのまま別に彼女の助けになりたいとは言っていない。なぜか議論もなく彼は目を潰す選択を選んでいる。そこから考えれば、論理的にはディヴィッドは盲目になるのが普通なのだが。

エンディンの結末は、見ているものが本当の愛を信じているかどうか?それを問うているのかも。
見ているものがまだ、純粋な愛が存在すると信じるなら、彼は目を潰するだろうと考えるかも。それとも純粋な愛を信じていなくて、現実的な愛を選ぶか、愛がないカップル同士なら、目を潰すことをしなくて何か他の結果を考えるかも。

音楽がよい独り者のリーダーの両親が弾く禁じられた遊びだし、そして最後に流れる曲は、ソフィア・ローレンが出演していた映画テーマソング、イルカに乗った少年である。どちらの曲も映画音楽好きにはたまらない。

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