Partners in Crime アガサ・クリスティー トミーとタペンス -2人で探偵を- 2015

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Partners in Crime アガサ・クリスティー トミーとタペンス -2人で探偵を- 2015

原作: アガサ・クリスティー
脚本: ジニー・ハリス クレア・ウィルソン
出演: デビッド・ウォリアムズ, ジェシカ・レイン, ジェームズ・フリート, マシュー・スティア

イギリスBBCのドラマシリーズである。原作はアガサ・クリスティー。舞台は1950年代の冷戦時代。原作は1920年代で、第一次世界大戦が終わった後の設定だった。
秘密機関とNかMかの2作品を50分くらいのドラマ仕立てでそれぞれ3回、計6回である。サスペンスに飛んでいるけれど、笑いあり、ナンセンスな展開もあり。イギリス的な雰囲気に飛んでいて、おしゃれなドラマである。特にトミーとタペンスのやり取りはそれなりに面白い。

ただもう少し詳しく見ると、トミーとタペンスのよりとりは本当に面白いんだろうか? 1950年代ならその年代なりの面白さがあってもいいんだけど。
そしてアガサ・クリスティーのミステリーがどこまで生かされているかわからないが。二つの作品とも、謎の人物を捜すストーリーになっている。もう少し観客に犯人は、だれが謎の人物なのかを考えさせる間を与えてもいいんじゃないかと思ってしまう。ちょっとドタバタが多くて、ミステリー的なところがうまく表現されていないかも。最後は脈絡もなく、結末を迎えてしまう。

タペンスが事件に強い興味を示す動悸があまり伝わってこない。なにかしらもう少し彼女の気持ちを表現する伏線があってもいいかも。当然アガサ・クリスティーの主人公だからなんだが。それだけでは見ているものは納得しない。

ナンセンスな展開が何度もあるのが残念。どうしてあんなに大胆に敵のアジトや、部屋に忍び込んで捕まってしまうのか。これが一度や2度じゃないから不思議。何度も殺されても不思議でない。原作を読んでいないのでわからないが、こうした窮地をうまく脱することがギャグになっているんだろうか?そこがいつもわからない。ただ、6回見たうちで、次第にハラハラしなくなる。きっと見つかるし、そこをうまく逃げることができるからである。

イギリスでも人気がなかったようで、1シーズンで終わりのようだ。やっぱり。3回で1話完結なのも問題なんだろう。脈絡もない話が続いて3話連続見るにはかなりの忍耐が必要だし。

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