Secret Agent 間諜最後の日 1936

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secretagent1936.jpgSecret Agent 間諜最後の日 1936

監督: アルフレッド・ヒッチコック
原作: サマセット・モーム
出演: マデリン・キャロル, ジョン・ギールグッド

これもイギリス時代のアルフレッド・ヒッチコックの映画である。原作はサマセット・モームの短編小説集アシェンデンの中のThe TraitorとThe Hairless Mexicanの映画化。
間諜とはスパイのことである。第一次世界大戦中の1916年、イギリスの陸軍大尉ブロディは、情報部長Rからスパイになるよう命ぜられて、リチャード・アシェンデンという偽名でスイスのジュネーブに行く。そこで自分の相棒となる偽の妻エルザに会う。
一番の見所は、スイスアルプスの雪山で、ケイパーを将軍というスパイが事故に見せかけて突き落とすのだが、それを主人公のブロディが望遠鏡で見ている。このシーンは、北北西に進路を取れにも似たようなシーンがあった気がする。ホテルでは飼い主の運命を知っているかのように犬が悲しい遠吠えを上げる。

エルザがスパイの仕事にうんざりして一緒についていった男が、彼らの狙うスパイだったのだが、この展開はヒッチコックのお手のものである。そして舞台は列車の中になるのもヒッチコックの得意な舞台設定である。

ただこのスパイ映画が他と違うところは、非情になれないスパイとねっから非情なスパイの対比だろう。

ピーター・ロールが演じる将軍と呼ばれるブロディの仲間のスパイは少し、奇妙なキャラクターであるが、彼はそうした役柄が得意な感じである。なぜか彼の顔は馴染み深いと思ったら、マルタの鷹、そしてカサブランカでも出演していた。

スイスでは有名なチョコレートであるが、この工場を舞台にするところは少し笑える。
この映画は現在パブリックドメインとなっていて、言語ならインターネットでタダで観れる。https://archive.org/details/Hitchcock_Secret_Agent

アルフレッド・ヒッチコックの映画 Alfred Hitchcock

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