バジリスク 〜甲賀忍法帖〜 2003

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bajilisk.jpgバジリスク 〜甲賀忍法帖〜 2003

原作: 山田風太郎
漫画 : せがわまさき 山田風太郎が1958年12月号から翌11月号まで連載した小説
せがわまさきが2003年よりヤングマガジンアッパーズにバジリスク 〜甲賀忍法帖〜として連載した。

山田風太郎の作品が気になってこの漫画を見たんだが、漫画の描き方は現代的、内容は古風でそのアンバランスが僕には少ししっくりこないか。

ただこの作品の忍術はやっぱり甲賀弦之介の瞳術と朧の破幻の瞳と、薬師寺天膳の何度殺されてもその度に蘇る不死の術を持つ術の戦いが鍵になる。

夢枕獏は「ストーリー上にチーム対決の要素を初めて盛り込んだのは山田風太郎が初めてであり、山田風太郎という作家が漫画界に与えた影響は計り知れない」と評したらしいが、確かに柔道の団体戦のような仕組みになっている。確かにこの仕掛けは昔は斬新だったのんだろう。あまりにこのようなネタが漫画で使われすぎて新しさを感じないのは残念。この作品は古典的な人術と考えたほうが本当はいいのかも。

この題名のバジリスク(basilisk)は、せがわまさきがつけたのだろうが、ヨーロッパの想像上の生物でヘビの王である。頭部に冠状のトサカがある。その毒は非常に強力で、匂いにより他のヘビを殺し、息に含まれた毒は石を砕く。見ただけで死をもたらす力を持っていると思われていた。

2005年に忍-SHINOBI-として映画化されている。この映画は見ているのが、忍者ものの映画としては出来が良かったと思っている。

薬師寺天膳の不死の術は、伊賀の影丸の阿魔野邪鬼飲まねからと思ったが、山田風太郎のほうが古かった!!。そうだったのかというところ。つまり夢枕獏の言うとおり、山田風太郎が横山光輝の伊賀の影丸にも影響を及ぼしていたのである。なるほど。

忍者の世界 reminiscence of ninjya

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