赤い手裏剣1965

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赤い手裏剣1965

監督: 田中徳三
出演: 市川雷蔵, 小林千登勢, 春川ますみ, 南原宏治, 須賀不二男

ここまで西部劇(マカロニウエスタン)に徹していると笑えてしまう。
赤い手裏剣は、拳銃の代わりである。
それにしても黒澤明監督三船敏郎主演の用心棒をマカロニウエスタンでは、クィント・イーストウッドが荒野の用心棒をやり、その次に大映が、市川雷蔵で作るとは驚きである。革製の羽織がなるほどと思わせる。それでも白の着流しの浪人姿にもなるのだからサービス満点である。北風の政(南原宏治)と対決する時はまた、革製の羽織に代わりにガンマンの対決とおなじ形式をとる。

最後には伊吹(市川雷蔵)はまた馬に乗って去っていくのだが、
その時にお雪(小林千登勢)が伊吹さーんと叫ぶのもお決まりみたいなものだが。
結局伊吹は、なんだったのだろうか。おそらく公儀隠密だろう。
大藪春彦の孤剣が原作であるらしい。

確かに炭屋の親分は悪魔くんのメフィスト役だった吉田義夫である。懐かしい。

なんとなく、時代劇までマカロニウェスタンになる必要はないと思わせる作品である。これはシリーズ化も考えられたのかもしれないが、うまくいかなかっただろう。

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