ある殺し屋 1967

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ある殺し屋 1967

監督: 森一生
原作: 藤原審爾
出演: 市川雷蔵, 野川由美子, 成田三樹夫, 渚まゆみ, 千波丈太郎

この最後の展開はなんだかフランス映画のフィルム・ノワールを見ているようである。こんな感じの映画に似合う俳優は、ジャン=ポール・ベルモンドである。この展開はいろんな映画でよく使われている。この原作が最初なんだろうかと思ってしまう。 原作は藤原審爾の前夜である。
ただこの映画の出来はよく最後に爽快感があっていい。いつもの暗い日本映画とは一味違う。ストーリーの展開としては、最後の展開へ持って行くのにやや無理もあるがそれでも面白い。
市川雷蔵は、こういう現代映画をやらしても様になっている。なんだかニヒルで落ち着いている。そしてどんな女が来ても嫌と言わないし、逃げても追わない。当時の野川由美子が本当にハツラツとして綺麗である。ちょい役で若い小林幸子がでているのも面白い。
この殺し屋の、殺しのテクニックはたたみ針で頚椎を指すのである。あれこれはどこかで見た殺しのテクニックだ。そうである時代劇の暗殺ものである。なるほどここから取っているんだ。

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