The Imitation Game イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 2014

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The Imitation Game イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 2014

監督: モルテン・ティルドゥム
出演: ベネディクト・カンバーバッチ, キーラ・ナイトレイ

第87回アカデミー脚色賞
やっぱりこの映画は、ベネディクト・カンバーバッチの演技が光るとしか言えない。やっぱり彼がいいなと実感させられる映画である。特にアラン・チューリングとBBCのシャーロックとイメージが重なるところが多い。

アラン・チューリングの自伝的映画である。彼が、軍事関係の機密部署で働いて、最後にホモセクシャルで罰せられ自殺に至ったため、しばらく彼の業績は顧みられなかった。この映画は、彼の彼の天才性、アスペルガー的な素養と、細かな精神的な動き、感じ方、そしてホモセクシュアルへの傾倒などが描かれている。
キーラ・ナイトレイが演じるジョーン・クラークもイギリスの暗号解読者であり貨幣学者である。

映画的な作りもレベルが高く、どんどんストーリーの中に観客をのめり込ませるパワーがある。そして最後に観客に与える余韻も長い。

スタッフを募集するのに、新聞にパズルの問題を出して応募者を探すなんて面白い。
大きなことは戦時中にドイツのエニグマの暗号解読は成功していた。それを敵に知らせないために、わざと被害を出していたことである。この戦争の戦力的な非情さに驚かされる。イギリスでは、戦後同性愛は罪だったようだ。そしてそのためにホルモン療法を彼は受けざるを得なかったことがショックである。そして最後に自殺しているのだ。
チューリングは青酸中毒で自殺したと考えられている。ベッドの横にはかじりかけのリンゴが落ちていた。コンピューターの父とも言われるチューリングと今のアップルコンピューターの関係を考えると少し面白い。

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