Grace of Monaco グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 2014

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Grace of Monaco グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 2014

監督: オリヴィエ・ダアン
出演: ニコール・キッドマン, ティム・ロス, フランク・ランジェラ, パス・ベガ

映画は、グレース・ケリーがモナコ大公レーニエ3世と結婚した後が描かれている。
彼女の結婚とアイデンティティーの危機、そしてフランスの大統領ドゴールのモナコへの圧力が描かれている。彼女が最終的にヒッチコックに誘われた映画マーニーの主役を断り、モナコ公妃としての大役をこなす決意をした流れになっている。

モナコのあんな小さな口でもいろんなことがあったんだというのが、最初の感想。

ニコール・キッドマンはやっぱりいくつになっても美しい。それでも、グレース・ケリーファンからすれば、もう歳をとっていてオーストラリアアクセントだからだめだという批判をもらってしまう。でも他にグレース・ケリーを演じられる人がいるだろうか。今はハリウッドにはいないだろうな。新人なら可能性があるだろうが、年齢的なことを考えるの難しいだろう。

映画は僕は十分に楽しめた映画だった。ストーリーも面白く当時のことを想像する面白さもあった。

僕はグレース・ケリーは好きなんだが、特別な魅力を感じたことはない。真昼の決闘、裏窓、ダイヤルMを廻せ!、泥棒成金などは見てきたんだけど。確かに美しいのだが、クールビューティーと言われるように、何かどこか遠い存在のように思えてならなかった。

プリンセスと映画の中では言われるんだが、あれクィーンじゃないかと思ったら、モナコ大公の呼び名は、Prince of Monacoなんだ。それならばプリセスなんだ。じゃ彼らの息子や娘たちはどう呼ばれていたんだろう。リトルプリセンセス、リトルプリンスか?それは出来すぎかな。

グレース・ケリーとレーニエ3世の実子であるアルベール2世、カロリーヌ公女、ステファニー公女の3人から、このストーリーは必要以上に美化され、史実に対して不正確と批判されている。

この映画はグレース・ケリーの最後を扱っていないが、1982年自分が運転した自動車事故で亡くなっている。その直前に脳梗塞を発症していたらしい、ただ本当の真相は明らかでない。その逸話もまたグレース・ケリーらしいのかもしれない。

ヒッチコックがグレース・ケリーに君はフレームの枠に近づきすぎる。と言っている。ヒッチコックが撮影したときの逸話だろう。それが映画の中でも表されていて、ニコール・キッドマンの姿が鏡のぎりぎりの所に映っているに気付いた人はいたかな。

オリヴィエ・ダアンは、エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜の監督である。

マリア・カラスとオナシスとの関係は有名だったが、あの時代に絡んでいたとは。そしてオナシスは後にケネディ大統領の奥さんだったジャクリーンと結婚した。

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