dreaming on clouds

白ゆき姫殺人事件

原作: 湊かなえ
監督: 中村義洋
出演: 井上真央, 綾野剛, 蓮佛美沙子, 菜々緒, 貫地谷しほり

国定公園・しぐれ谷で美人OLが殺される。全身をめった刺しにされ、その後、火をつけられた。日の出化粧品の社員で殺された三木典子の同僚の狩野里沙子が、映像ディレクターで、フリーのライター赤星に連絡する。テレビ局でワイドショーのディレクターの赤星は、同僚から聞かされた行方不明になっている城野美姫の行動に疑問を抱き、その足取りを追いかける。赤星は、ラーメンなどをネットのSNSマンマローでよくつぶやいていたのだが、事件の内容もつぶやくようになる。そして赤星の調査によって、城野の疑いが深まり、ネット上でも犯人と思われるようになる。

この映画は、ネットが好きで、赤毛のアンが好きな人ならはまる作品だろうなー。でも本当に良くできている。なるほどなるほどと思うことばかり。殺人事件としても推理していけるし、非常にうまい構成である。

SNSマンマローという架空のネット上で（2ちゃんに近いけど）でのツィッターみたいなやりとりが本当にうまく描けている。ネット上のキャラクターがリアルに描かれている。詮索ずき、暴露好き、追従タイプ、などなるほどなるほとと思えてくるので笑える。

主演の井上真央の演技が本当にいい。井上真央は本当は可愛いのがわかるんだけど、地味なタイプをうまく演じきっている。
菜々緒の悪女ぶりもいい。こんなタイプいるよなと思わせる。

赤毛のアンについては、二人で光で合図し合う（モールス信号？）ところがいいね。ギルバートとダイアナが理解できているともっと面白い。

城野美姫の魔女的なところは最後まで生かされていて、うまいと叫んでしまう。

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