Blancanieves ブランカニエベス 2012
監督: パブロ・ベルヘル
出演: マリベル・ベルドゥ, マカレーナ・ガルシア, ソフィア・オリア, ダニエル・ヒメネス・カチョ, アンヘラ・モリーナ
スペインの白黒サイレントのファンタジー。ブランカニエベスは、スペイン語で白雪姫の意味。グリム童話の白雪姫をもとにして、女性闘牛士を描いている。舞台は、1920年代のアンダルシーア地方に置き換えている
アントニオ・ビヤルタは、セビリア(アンダルシアの州都)の有名な闘牛士である。臨月に入った妻のカルメンが見守る中、闘牛場で牛と戦っていたが、カメラマンのフラッシュの光に眼がくらみ闘牛に襲われて大けがをする。それ見ていた妻のカルメンは、ショックで娘(カルメンシータ)を生むが、死んでしまう。
重傷をおったアントニオはアンカルナと手厚い看護を受ける。娘はその祖母に育てられるが父には会えなかった。アンカルナはアントニオと結婚する。
小人の闘牛士は6人はコミカルで、うまく特徴のあるキャラクターが作られている。
シーンごとの流れはややぎこちなく、全体の雰囲気は素晴らしいが細かな点でもう少しという印象だった。
おとぎ話というのは、本当はhappy endではない。この話もそうなんだと納得してしまった。
僕はサイレントにしなくても白黒映画の効果だけでも十分だった気がするんだが。言葉も欲しかった。
彼女が毒リンゴを食べたあと、棺の中に眠っているのだが、見世物小屋で、見物人にキスをされる。そうだ、闘牛士としての契約書には、現在から未来永劫に有効とされていた。そうか、契約を取ったのは、映画でははっきり現れていないが悪魔かもしれない。
それにしてもマリベル・ベルドゥは、パンズ・ラビリンスのオフィーリアの母役をしていた。彼女の継母役はうってつけである。
ブランカニエベス、カルメン役のマカレーナ・ガルシアが本当に美しい。闘牛士としての姿も美しいのだが笑顔がこれほど美しい人もいないなと感心した。スペイン、マドリード生まれである。
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