Kill Bill: Vol. 1 キル・ビル Vol.1 2003

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監督: クエンティン・タランティーノ
出演: ユマ・サーマン、ルーシー・リュー、ダリル・ハンナ, マイケル・マドセン, ヴィヴィカ・A・フォックス, デヴィッド・キャラダイン, 千葉真一

これだけ日本映画に傾倒した映画があっただろうか。クエンティン・タランティーノが大の日本映画好きなのがこの映画からすごくわかる。
日本のやくざ映画、香港のアクション映画、そしてハリウッドのB級映画を会わせてその良さを存分に生かしている。
封切りした当時ですら確かに刀をもって飛行機に乗れるわけはないが。それでも刀を片手に旅をするのは日本映画にはよく出てくるシーン。

ストーリーは単純だからそこはそれ。それよりクエンティン・タランティーノ流の映画の作り方を楽しむのがこの映画の味方である。その意味では期待以上のできである。

人が切られたときの血しぶきは、一杯でてきて品がないのだが、そこが、クエンティン・タランティーノの面目躍如である。スプラッター映画的である。
ブライドを演じているユマ・サーマンは、いつも個性的な顔をしているなと思っていたけど、そうだ、ガタカに出ていたんだ。
栗山千明の高校生役は、いい。奇麗だし、冷たく奇麗な感じがうまく映画とマッチしている。
最後のスプラッター的なやられ方もいいね。
オーレン石井の子分達の黒いマスクは、なんだこれは、日本的でないと思うけど。でも歌舞伎の黒子達が身につけているものもののような気もするが。グリーン・ホーネットにつけていたものと同じ?
オーレン石井と対決する、雪の日本庭園は、全く日本映画的である。

主人公のブライドが身につけている黄色いトラックスーツは、死亡遊戯のブルース・リーへのオマージュらしい。この黄色は最初にのった、車の色にも使われているし、この映画のテーマ色と言ってもよいだろう。こうした色使いはクエンティン・タランティーノは、うまいと言っていいんだろう。

アニメーションが入っているのが、意外性がある。タランティーノが日本のアニメが好きだったから?その割にアメリカアニメ的である。

映画のエンドロールに、Based on the character of 'The Bride' created by Q and Uと出てくるが、これは、クエンティン・タランティーノとユマ・サーマンである。

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