Shopping ショッピング 1994

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Shopping ショッピング 1994

監督: ポール・W・S・アンダーソン
出演: サディ・フロスト, ジュード・ロウ, ジョナサン・プライス, ショーン・パートウィー, マリアンヌ・フェイスフル

ジュード・ロウのデビュー作、バイオハザードの監督ポール・W・S・アンダーソンの初監督作品。
ジュード・ロウは本当に好きな俳優の一人だけど、いつも目立つ顔をしているなと思っていた。でもこの映画でもわかるように、端正な顔立ちである。それも何か不思議なほど。デビュー作ながらまた彼の演技も魅力的で、彼の将来を予見できる作品でもある。
映画は、あくまでもスタイリッシュに若者の暴走、屈折した心、儚さを描いている。舞台の設定が、いつの時代か全くわからないんだが、近未来の設定。ショッピングと呼ぶ窃盗を繰り返す若者達がいるイギリスのとある都市。登場する車は、BMW325iやポルシェなど。
サディ・フロストとジュード・ロウのやり取りや、こうした映画のタッチは、レオス・カラックスの汚れた血(1986)やポンヌフの恋人(1991)を連想させる。特にサディ・フロストは、ジュリエット・ビノシュを連想させる短髪の痩せたナイーヴな女性である。ストーリーも恋愛、友情なども絡めているが、最後の結末からは、道徳的な教訓などではなく、若者の孤独、自由への渇望、破滅などテーマもよく似ている。そう言う意味ではポール・W・S・アンダーソンがどんな影響を受けてこの映画を作ったかわかる面白い映画だった。

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