監督: ミシェル・アザナヴィシウス
出演: ジャン・デュジャルダン, ベレニス・ベジョ, ジョン・グッドマン, ジェームズ・クロムウェル, ペネロープ・アン・ミラー
第84回アカデミー賞 作品賞/監督賞/主演男優賞/衣装デザイン賞/作曲賞
フランス映画である。知らなかった。
1927年のハリウッドを描いて、サイレントムーヴィーからトーキーに変わるときのジョージ・バレンティンと新人女優ペビーを描いている。
上質のサイレントムーヴィーの雰囲気を持った映画である。ジャン・デュジャルダンとベレニス・ベジョの演技が素晴らしい。確かに見ている観客がタイムスリップしたように感じる昔の映画が好きな人には本当に懐かしい。
犬の演技も素晴らしい。そう言えば古い映画では犬がよく活躍してた。三匹の犬が使われている。Uggie, Dash, Dude。みんな色を塗られて三匹が同じように見えるようにされている。 音楽も古い映画を見た時に聞いたメロディーらしきものが随所にちりばめられている。めまい、５つの銅貨などの映画やデューク・エリントンからの曲も入っている。
ときどき映画館の看板の題名がそのままその時の状況を表現していて面白い。ジョージ・バレンティンがとぼとぼと歩くシーンの後ろにThe Lonely Starの看板が見える。
ジョージ・バレンティンのモデルはダグラス・フェアバンクスらしい。
サイレントからトーキーへの変化を音を出したりして効果的に演出している。
ジャン・デュジャルダンとベレニス・ベジョの最後のダンスもすごい。すごく楽しいシーンである。
いろいろ多くの高い評価を得ているが、難を言えば、ストーリーが単純で、音楽が押し付けがましい。サイレントであるところがじれったい部分が時々ある。最後の展開も予想できる。サイレント、トーキー、タップダンスのミュージカルへの変遷も確かにそうだけどと思ってしまう所もある。
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