監督：安田公義、脚本：星川清司、音楽：斎藤一郎
出演: 市川雷蔵, 浜田ゆう子, 東京子, 丸井太郎, 成田純一郎
眠狂四郎はこの1964に立て続けに３作られている。市川雷蔵の眠狂四郎として３作目であり、1964としては、眠狂四郎勝負に続く２作目である。
監督は安田公義である。この映画を見て少し照明がいつもと違うのを感じる。やや光と影の対比が強い印象を受ける。最後の橋が燃えるシーンも巧みにこの光と影の効果を使っている。
ストーリーはやや僕には弱い印象である。太十のために眠狂四郎が敵に進んで捕まる所である。ちょっと眠狂四郎にしては人情が厚すぎる。小波を犯すほどのニヒルな部分とあまりにかけ離れている。おきたとむささび半蔵との3角関係もややねっとりとして眠狂四郎のイメージからはすこしずれている気がする。
全体の印象としては少しお子ちゃま的人情とどろどろした女性の関係のギャップが強すぎる。今回はそれほど強い剣士がでてこない。そう言う意味では、題名はどうでもいいんだろうが、円月斬りもストーリーとはあまり関係がない。
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