Prometheus 2012 プロメテウス

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Prometheus 2012Prometheus 2012 プロメテウス

監督: リドリー・スコット
出演: ノオミ・ラパス、シャーリーズ・セロン、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース、イドリス・エルバ

SF映画ファンとしては、リドリー・スコット監督のプロメテウスは劇場で見なくては行けないと思いミッドランドまで見に行ってきた。3Dが吹き替えしかない!!これには驚いた。買ってしまったのでそのまま吹き替えで見た。この方が確かに画面に集中できるんだが。

これは、エイリアンのプロローグとして作られたのは後で気づいた。
見ながら設定がエイリアンに非常に似ているので、なるほどなるほどと思いながら見ていた。最後にそうだったのかこれは、エイリアンの前日譚だったのだと気がついた。

人類の起源と関係がある星に行く宇宙船プロメテウスのスポンサーはウェイランド社。これは、後にエイリアンの時の宇宙船の会社と同一である。
内容はかなりエイリアンと似通った所がある。
それは、まずアンドロイド。デイヴィッドというアンドロイドがコールドスリープから乗組員の目を覚ます。人間は新しい生物を運ぶ運搬物や、実験動物と思っている。最後に首をちぎられても重要な鍵を握るキーパーソンである。ここは、全くエイリアンのアッシュにそっくりの設定である。ただ今回のアンドロイドは、デヴィット・ボウイに似ているからデイヴィッドなんだろうか。

メレディス・ヴィッカーズを演じるシャーリーズ・セロンは美しいが、やっぱりシガニー・ウィバー似のノオミ・ラパスが演じるエリザベス・ショウが主役である。演出も役もかなりリプリーを意識して作られていると思う。また彼女が宇宙生物の子供生むこと、そして最後のエンジニアと呼ぶ宇宙人と彼女が生んだ宇宙生物との戦いが待っている。この設定も全くエイリアンからの話にそっくりである。

当然デザインもH・R・ギーガーが担当している。

エイリアンを宿したエリザベスがお腹から取り出してまた縫い直す所だけど、全自動手術カプセルに帝王切開の術式が男性用なのでないのに驚いたし。エイリアンを子宮から取り出したはずなのだが、子宮を切ったり縫ったシーンがないのであれで大丈夫なんだろうかと思ってしまったのは悪いくせだ。

最後の巨人の宇宙船が落ちてきて、メレディスが押しつぶされてしまうのだが、もう少しひねりが欲しかった。助かったと思ったらエイリアンか巨人に殺されるようにした方がもっと盛り上がったのに。

なんだか、この映画はエイリアンのオマージュのような作品である。至る所にエイリアンシリーズで使ったものがちりばめられている。これがいいのか、悪いのか。最初に見たときは、エイリアンシリーズと思わず見ていたので面白い発見だったが、2回目にみたらどれもエイリアンシリーズで今まで使われたプロットを再利用しているだけに終わっている気もする。

最後のエンディングに流れるのは、ショパンのPrelude for Piano No. 15だろう。

プロメテウス, Promētheusは、ギリシア神話に登場する神で、ティーターンの1柱。先見の明を持つ者、熟慮する者の意である。一説によると、人間を創造したのはプロメテウスだったという(アポロドーロス『ギリシア神話』)。またゼウスは人間から火をとりあげたが、プロメテウスが人間に火を渡した。ティーターンは、巨人族である。今回人間を作り出したのを巨人にしているのもそこからだろう。そしてプロメテウスが作ったエイリアンで自ら滅ぼされたのである。でもこの結論はどうしてできたのだろうか、船長が語っていたのだが、どこにもそこに至る流れがない。
人間を制作した巨人は、一旦自分の身体を分解して生命なる海に注いでいる。これは、なんか手塚治虫の火の鳥にでてくる生命を作り出す所に似ていてなるほどと感じてしまった。

2回見た

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