Hugo 2011 ヒューゴの不思議な発明

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HugoHugo 2011 ヒューゴの不思議な発明

第84回アカデミー賞撮影賞、美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

原作: ブライアン・セルズニック ユゴーの不思議な発明 The Invention of Hugo Cabret
監督: マーティン・スコセッシ
出演: エイサ・バターフィールド, クロエ・グレース・モレッツ, ベン・キングズレー, サシャ・バロン・コーエン, ジュード・ロウ

ジョルジュ・メリエスは、フランスの映画創世期の映画制作者。かれは、、もともとマジシャンであったが、映画をみて虜となり映画を作ることになった。彼はマジックの要素を映画に取り入れ、最初のSFX映画を作った。。確かジュール・ベルヌの原作を映画にした月世界旅行は確かに記念碑的な作品で、時々月に刺さったロケットのハイライトのシーンを何度も見たことがある。
この映画の中でかずかずのジョルジュ・メリエスが作った映画が見えるが、かの映画には素晴らしいトリックが一杯ある。今の時代にも使えるトリックが一杯ありそうである。
パリのリヨン駅の時計台に隠れて暮らす孤児ヒューゴ・カブレと昔映画製作をしていたが今は駅でおもちゃをしているジョルジュ・メリエスの物語。題名のユーゴの不思議な発明は映画では出てこないけど。ユーゴは、発明を得意とするより修理が得意。最後に鉄道公安官の足の補助具が新しい物になっている。これはユーゴが作ったんだろうか。

CGと実写の癒合がすばらしい。自然にCGから実写、実写からCGと移って行く。
パリの夜景も奇麗である。
フレンチのウイットも効いている。特に鉄道公安官とドーベルマンのコンビが一番
ユーモアたっぷりに描かれている。
駅の中で起こるこ人間ドラマは確かに面白いし刺激的だ。特にパリの駅なら素晴らしいことが一杯おきるだろう。僕も駅にしばらくいていろいろ見てみたいと思ってしまう。
ジョルジュ・メリエスを演じるベン・キングズレーの演技はさすがさすがです。存在感があり、実際のメリエスみたいに思えてしまう。ユーゴを演じているエイサ・バターフィールドは、繊細な少年の気持ちを表現する演技がいい。なんとなくロード・オブ・ザ・リングのエライジャ・ウッドに雰囲気が似ている。イザベルを演じるクロエ・グレース・モレッツも雰囲気のある少女である。これから大女優になる予感がする。
史実ではジョルジュ・メリエスは、パリのモンパルナス駅でおもちゃ屋をしていたし、からくり人形オートマタのコレクターでもあった。死後コレクションを美術館に寄贈したが、最終的に廃棄されたことを知り、ブライアン・セルズニックがこの小説のヒントを得た。またユーゴが見る列車が脱線する夢は、実際に1895年に起こっている。

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