The Man Who Knew Too Much 1956 知りすぎていた男

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監督: アルフレッド・ヒッチコック
出演: ジェームス・スチュアート, ドリス・デイ

1957 アアカデミー歌曲賞 "Whatever Will Be, Will Be (Que Sera, Sera)"

1936にヒッチコックがイギリスで制作した同名映画をリメイクした。大まかなストーリは同じだが場所はスキー場からモロッコに変更になっているし、誘拐されたのも少女から少年になっている。

この映画は、何回も見ているのだが、プロローグの出来事があまり理解できないでいた。それは、どうして男は殺されたのか?なぜ少年は連れ去られたのか?
殺された男ルイ・ベルナールは諜報員であり、マラケッシュでイギリス人の夫婦が暗殺者を雇いにくることを突き止めていた。そこで、めぼしき夫婦を調べていた。そこにマッケンナ夫妻と息子のハンクが現れて、彼ら親しくなって情報を得ようとする。
ホテルで間違ってマッケンナ夫妻の部屋を尋ねた男が暗殺者であると知った諜報員は、その後めぼしき夫婦を探るために、用事が出来たと言ってレストランに行く約束を断る。次の日、この諜報員が突き止めた情報を隠す為に暗殺者に殺される。
この諜報員が死ぬ間際に大切な情報をベンに伝える。それを知った夫婦は少年を連れ去り、黙っているように脅迫する。

この流れは、よく映画をみるとわかるのだが、一度見ただけでは理解が難しい。

確かにアルバートホールでの音楽もいいんだが、ドリス・デイの歌が素晴らしい。ケ・セラ・セラ;Whatever Will Beは、一回聞くとすぐに覚えてしまうくらい印象に残る歌である。ベンがハンクを救うシーンでバックでドリス・デイが歌っているWe'll Love Againもいい。

やはりヒッチコックの盛り上げ方として、この映画も最後までどうなるかわからない所がいい。

映画の冒頭でシンバルが鳴るところが、強調されている。終盤のシーンにこの理由がわかる。狙撃するタイミングに使っているのがその当時は新しいことだったのだろう。その最後の場面はほとんど演奏の音だけで会話が消えている。それでもストーリがわかるのである。

ユーモアシーンは、
マッケンナでのレストランのシーン。テーブルがなく、床に座って食べるところで、大きなベン(ジェームズ・スチュアート)が、自分の足の置き場なく困っているシーンや、左手を使わないで右手だけで食べようとしてなかなかうまくいかない。これは、ヒッチコックが実際にレストランに行って困ったとことをそのまま映画にしている。ジョセフィンの仕事仲間がずっとホテルで待っていること剥製の製作所でのドタバタ、鋸鮫のような剥製で遊ぶような所だろう。

ヒッチコックを探せ
この映画でヒッチコックを探すのはなかなか難しい。マッケンナのマーケットでアクロバットのシーンに、左側に彼らの後ろ姿が出ている。

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