The Box 2009 運命のボタン

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原作: リチャード・マシスン
監督: リチャード・ケリー
出演: キャメロン・ディアス, フランク・ランジェラ, サム・オズ・ストーン, ホームズ・オズボーン, ジェームズ・マースデン

これは、たいしたものではないからと思って見ていなかったが、実はかなり面白い映画である。実際には、心理サスペンスの映画のように思えて、実はSF映画だった。つまり期待を裏切られた観客もいるだろうし、僕みたいにこんなに面白いとは思わなかったと思う人もいるだろう。
1976年が舞台である。そこにも意味があるんだが。バイキング1号は1975年8月20日に打ち上げられ、1976年6月に火星軌道に到達した後、着陸に適した地点を探索したのである。つまりこの出来事は、ヴィキング1号が火星に到着する時から起きているのである。ヴァイキングのニュースは映画中に何度も聞かれるのは、その訳である。
アーリントン・スチュワートを操っているのは、おそらく火星からだろう。この映画の解釈はいろいろできるが、ぼくには、火星人の陰謀の映画としか思えないのだが、それをはっきりとは映画の中で示していない。人間のエゴをなくす為に、他人の死を何とも思わない人間を殺したいのか。本当は、火星に人を行かせたくない為に、NASAやCIAなどの人間を引き込む為の陰謀と思うんだが。まず、選ばれた男性は、NASAかCIAの男性。妻にボタンを押させる為の策略をしている。経済的な問題をまず校長などを操って陥れる。夫には、人間が向かうべきすばらしい世界を見せて、彼らが支配する世界が素晴らしいと思わせる。
最終的には、夫に妻を殺す為の理由を付けさせる。妻もそれに従うしかない。結局夫は、妻を殺し、社会から隔離され、異星人の言いなりになって行くことになる。

キャメロン・ディアスよりも、夫役のジェームズ・マースデンがしっかりした演技をしていた。彼は、Xメンのスコットを演じている。アーリントン・スチュワートを演じるフランク・ランジェラは、いい味を出している。

この原作は、Button, Buttonは、トワイライトゾーンのTVでも放映されいる。監督のリチャード・ケリーは、ノーマとアーサーを、彼の両親をモデルにしてストーリを作っている。母のノーマは、レントゲンの事故で足に障害を負ったし、父アーサーは、NASAでヴァイキング計画のカメラの仕事をしていた。

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