Straw Dogs 1971 わらの犬

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原作: ゴードン・M・ウィリアムズ 『トレンチャー農場の包囲』
監督: サム・ペキンパー
出演: ダスティン・ホフマン, スーザン・ジョージ, ピーター・ヴォーン

サム・ペキンパーとダスティン・ホフマンがタッグを組んだ映画。うちに秘めた暴力の爆発と映画の緊迫感のある暴力の描写が素晴らしかった映画である。暴力に対して平和主義のディヴィッドが、イギリスの片田舎に引っ越してきた。そこでの暴力に耐える。耐えて耐えて最後に爆発する映画である。

ダスティン・ホフマンの演技が素晴らしい。嫌がらせ、妻のレイプなど怒りが爆発する過程が、淡々と描かれている。そして主人公が、ヘンリーを匿いそして命の危険を感じはめてから、暴力に対して冷静に対処して行く。割れた眼鏡をかけ直しながら戦うシーンは孤高の哲学者のようだ。その描写は、当時本当にすごいと感じた。そして最後に、デイヴィッドが、ヘンリーと一緒にいるシーンは、忘れらない映画のシーンの一つである。この映画は、ヴァイオレンス映画の傑作だった。

『天と地は無常であり、無数の生き物をわらの犬として扱う。賢人は無情であり、人間たちをわらの犬として扱う』という老子の『語録』から引用したもの。わらの犬は、"護身のために焼く、取るに足らない物"という意味。ここではわらの犬は、誰なのだろう。デイビィッドそしてエイミー、ヘンリーの方だろう。

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