Gandhi 1982 ガンジー

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監督: リチャード・アッテンボロー
脚本: ジョン・ブライリィ
出演: ベン・キングズレー, キャンディス・バーゲン, エドワード・フォックス, ジョン・ギールガッド

第55回アカデミー賞主演男優賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、美術監督・装置賞、衣裳デザイン賞、編集賞

ガンジーの半生を描いた映画である。
マハトマ・ガンディーは、ポールバンダル藩王国の宰相カラムチャンド・ガンディーと、その夫人プタリーバーイーの子として生まれた。弁護士になり、南アフリカの白人優位の人種差別政策下で、鉄道の一等車への乗車を拒否されるなどの差別を体験し次第に自分の進むべき道を見つける。

3時間を超える長い映画をいつ見ようかと思っていた。聖者のようなカンジーの映画を見るのは少し抵抗があって、見ようと思っていたがなかなかその機会がなかった。今回初めてみて、なるほどと思いながら興味深くガンジーの人柄を考えながら見る事が出来た。
インドの美しい自然の光景が最初に広がる。この美しさとこれからの物語の過酷さが奇麗な対比となっている。ベン・キングズレーが本当にガンジーになりきっている。素晴らしい演技である。撮影中に、インドの人がガンジーの幽霊と本当に思ったらしい。実際には、ベン・キングズレーの出身は、ガンジーと同じ地区らしい。子供の頃にぼんやりと覚えた非暴力、不服従と言うのこう言った事と感じながら映画を見た。

糸車をまわすガンジーのシーンが頻繁にでてくる。ガンジーが実際に糸車をまわしている写真が残っているが、ベン・キングスレーは本当に良く似ている。

インドとパキスタンの分離独立のさわりも説明されていて歴史的な勉強にもなった。

ガンジーの暗殺が、狂信的なヒンドゥー原理主義集団民族義勇団に暗殺されるシーンは、克明にその状況が描かかれている。3発のピストルの弾丸を撃ち込まれたとき、ガンディーは自らの額に手を当てた。これはイスラム教で「あなたを許す」という意味の動作である。そして、ガンディーはおお、神よとつぶやいてこの世を去った。78歳であった。国葬が行われ、遺灰は、ヤムナー川とガンジス川と南アフリカの海に撒かれた。
葬式のシーンには、33回目のカンジーの葬式の式典が行われた時に撮影されている。
30万人が参加し、9万4千人に少ないながら出演料が払われたがそれ以外の人は無料であった。

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