22年目の告白-私が殺人犯です- 2017

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22年目の告白22年目の告白-私が殺人犯です- 2017

監督: 入江悠
出演: 藤原竜也, 伊藤英明, 仲村トオル

韓国映画殺人の告白をリメイクしたスリラー映画。曾根崎雅人がテレビに出演する時点で、彼は犯人でないのがわかったし、真犯人は途中から簡単にわかってしまった。
犯人が牧村たちの思惑通り尻尾を出したのだ。ただ犯人はあれだけ巧妙に逃げたのに、どうしてわざわざ尻尾を出したか。実際にちゃんとした地位を確立していたし。
それでも物語のストーリーは面白いし、藤原竜也や伊藤英明, 仲村トオルの演技が素晴らしかったので最後まで見ることができた。

ストーリー的に無理な筋立てになっていると感じてしまう。すこし御都合主義敵かな。
小野寺拓巳が飛び降り自殺未遂で顔を整形したのはわかるんだが、中央病院の院長、山縣が美容整形ができるとは思えないんだが。
5人という連続殺人事件をしていたのにも関わらず、その後殺人をやめたのはどうしてだろうか?あれだけのサディスティックな殺人をしながら、
それをやめるほどの理性が働いたのだろうか?普通の猟奇殺人なら止まらないはずなんだが。

時効にしても最後の犠牲者、牧村里香が行方不明になっている理由が問題なんだけど。死体が隠されたこと自体が犯人の今までの犯行パターンと異なる。
彼女の死が時効成立と関連しているのは確かなんだが、1995年の時点で公訴時効が変わることなんか分からないから、死体を隠すことのなどしないはずなんだが。
それに殺人犯は、すごくサディスティックで家族に殺しているのを見せつけるはずだから、里香の死体を隠すなんてことはしないはずなんだが。


時効の話、
なぜ時効が15年なんだろうか? 以前は25年だったのではと思って調べて見た。
2004年以前の殺人罪の公訴時効は15年、2004年に公訴時効は25年になり、2010年に公訴時効が廃止されていた。
この事件は1995年に起きた連続殺人事件であるから。その当時、時効は15年だった。
でも2004年の時に時効が25年になったと思ったのだが、2004年の改正では時効期間の遡及適用については規定されておらず、
改正法施行前に犯した罪の公訴時効については改正法附則3条2項により「従前の例による」と規定されている。
つまり2004年以前の殺人事件の時効は15年のままだったのだ。
え。でも次の改訂では適応が変わっていたのでは。そうだったのだ。
平成22年(2010年)改正法附則3条2項により「人を死亡させた罪で禁固以上の刑に当たるもの」については平成22年4月27日までに時効が完成していなかった場合は
公訴時効延長の対象とされることになった。今回は以前の犯罪に遡って適応されることになった。
つまり、1995年の殺人事件の公訴時効は2010年である。つまり2010年の4月27日までに時効が完成していなければ、以後は公訴時効延長の対象となる。
つまり1995年4月27日以降におかした殺人事件は、全て公訴時効延長の対象になるのだ。

これは小説に書いてあるんだろうか?でもこれは韓国映画のリメイクだった。でもこの映画のノベライズが出ていたからそこのところは詳しく書かれているかも。

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