濡れ髪喧嘩旅 1960
監督: 森 一生
出演: 市川雷蔵, 川崎敬三, 浦路洋子, 真城千都世, 山田五十鈴,
これは懐かしい川崎敬三が出ている。彼はなよなよした二枚目武士であるが、剣術、賭け事はからっきしで、女性は誰にでも声をかける。すごく現代的なサラリーマン的武士を演じていて面白い。逆に市川雷蔵は、ヤクザの伝次を演じて、幼くして別れた妹のためにお金を貯めるちゃっかりしたヤクザである。
この二人の凸凹珍道中がなかなか面白い。なぜかそこに同時人気のあったスリー・キャッツを加えて映画に花を咲かせている。これは全く時代考証無視であるが、え、この歌は知っている。あの黄色いサクランボである。若い娘はお色気ありそうでウッフンなんて、どうして子供の頃に覚えたんだろう。それに僕が知っている年代はもっと経ってからなんだが。
川崎敬三役の遠山金八郎は、女に目がないが、意外と面食いなのが笑える。市川雷蔵はやっぱりいい役なので少し泣かせるところもあるし、最後に貯めた300両を妹の友達の身受け代に支払うところがあってキップがいいんだが、最後はやっぱりちゃっかりしている。それにしても、最後も二人の珍道中的な感じで終わるところはまたそれはそれで楽しい。
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