続・丹下左膳 1953

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続・丹下左膳 1953

監督: マキノ雅弘
出演: 大河内傳次郎, 水戸光子, 山本富士子, 沢村晶子, 三田隆

丹下左膳の乾雲坤竜の巻を扱った映画。
一度二本が離れれば、百人の血を吸って呼び合うという関の孫六作の二振りの妖刀乾雲・坤龍である。

僕は、こけざるの壺よりもこちらの方が魅力的なのだが子供の頃に見た映画かテレビドラマのなのかまだわからない。この映画でもそうだが、二振りの妖刀乾雲・坤龍が打ちあうと雷がなるような展開だった。
丹下左膳は、主君に裏切られ生きる目的を失ってニヒルに生きる。これが本来の丹下左膳である。ただ、大河内傳次郎は常にヒューマンな部分がある。

この映画の始まりは、もう二人の剣士に乾雲、坤龍が分かれて持っている剣士、丹下左膳と諏訪栄三郎二人に、夜なると二つの剣は求めあい人を無性に斬りたくさせる。
左膳は、乾雲の呪いに勝つために寺にこもって念仏を唱える。なるほどである。最後に裏切った主君を斬ってしまうのは、さすが丹下左膳ここまでするんだというところ。
お藤が最後に死んでしまうような終わり方ですこし悲しい。

大河内傳次郎の殺陣が素晴らしい。相手に飛び込んだり、飛び上がって剣をよけたりと動を中心とする殺陣である。主役の大河内傳次郎が丹下左膳と大岡越前守の二役をこなしてしまうところがすごい。
山本富士子は本当に若くて美しい。

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