丹下左膳 決定版 1958

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丹下左膳 決定版 1958

監督: 松田定次
原作: 林不忘
出演: 大友柳太朗, 大川橋蔵, 東千代之介, 月形龍之介, 大河内傳次郎, 美空ひばり, 松島トモ子,

丹下左膳は何度も子供の頃に見ているのだが、百万両の秘密があるこけ猿の壺の謎の結末はわからずじまいだった。この映画をみてなるほどそういうことだったのかと思った。このストーリが一番原作に近いということだ。
この映画は、最初から懐かしさいっぱいである。左ト全のとぼけた役がらが本当に懐かしい。
それにしても丹下左膳は怪物と言われ、誰をも敵に回していると思ったら、柳生源三郎という強力な味方を手に入れていたとは知らなかった。

大友柳太朗の明るい丹下左膳も面白いんだが、僕の印象はもっとニヒルで近寄りがたい感じだった。大河内傳次郎の丹下左膳だったのかも。

大友柳太朗は丹下左膳のはまり役だが、新しくは豊川悦司や中村獅童が演じている。大河内傳次郎の丹下左膳が良かったという人が多いそうだ。この映画では蒲生泰軒役で大河内傳次郎が出演している。

大川橋蔵はやっぱり美男子である。銭形平次も良かったがこのころが一番美しいと思えるほどである。美空ひばりが枠役で出ているのも豪華である。

丹下左膳は、大岡越前ものの連作長編の中で、奥州中村6万石相馬大膳亮の刀剣蒐集癖のために、夜泣きの刀の異名を持つ関の孫六の名刀、乾雲丸・坤竜丸という大小一対の刀を手に入れるために密命により江戸に潜入する家臣出会った。それが人気がでて、独立したのである。今でいうとX−menのウルヴァリンみたいのものか。左膳の愛用の刀は、濡れ燕である。

苔猿の壺の秘密は、柳生石舟斎の家訓のようなもので、お金に頼るなという遺言が書き記されていたのである。ちょび安が柳生対馬守の子供だったとは、そこはなんとなく出来すぎであるが。

丹下左膳 大友柳太朗
柳生源三郎 大川橋蔵
萩乃 美空ひばり
お藤 長谷川裕見子
お蓮 喜多川千鶴
将軍吉宗 東千代之介
大岡越前守 月形龍之介
蒲生泰軒 大河内傳次郎
愚楽老人 薄田研二
峰丹波 山形勲
鼓の与吉 多々良純
ちょび安 松島トモ子
田丸主水正 左ト全

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