ピンクとグレー 2015
監督: 行定勲
原作: 加藤シゲアキ
出演: 中島裕翔, 菅田将暉, 夏帆, 岸井ゆきの, 宮崎美子
原作の 加藤シゲアキは、NEWSのメンバーである。それでこの小説が人気があるのがわかるが、確かに劇中劇のトリックが面白いが、でもそれ以外に中身がない。なんとなく中身があるようなストーリーなのだが、何を言いたいのか伝わらない。
河田大貴と鈴木真吾のスィッチの映画の設定は面白いが、遺言からの河田大貴の行動が小説に書いてあるほと十分に描かれていない。そこにこの映画の希薄さがあるのか、そもそも原作にも中身がないのかわからない。
姉のダンスシーンが、まったくブラックスワンの映画からとったものなのがよくわかるのだが、どうしてそうしたのかは不明。そして姉の死の過程も小説とは違う。
６通の遺書については、映画では全く言及されていない。姉と白木蓮吾の自殺を考えれば二人の関係がすこし見えていたので、自殺の深層についてはそれほど驚くことでもない。
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