Rudderless 君が生きた証 2014

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Rudderless 君が生きた証 2014

監督: ウィリアム・H・メイシー
出演: ビリー・クラダップ, アントン・イェルチン, フェリシティ・ハフマン, セレーナ・ゴメス, ローレンス・フィッシュバーン

大学の銃乱射事件で息子を亡くした父サムが、彼の死を受け入れられず、アル中になり今まで築いてきたキャリアを捨ててヨット暮らしになる。
別れた妻が家をでた時に、渡された息子の遺品。その中に見つけた彼が作曲し、録音したもの。息子が幼い時にサムと演奏をしていたのである。サムが飛び入りで演奏できるパブで演奏をした後に、クェンティンが話しかけてきた。彼はサムが演奏した曲が気に入ってサムに一緒に歌うことを提案する。彼らは次第にメンバーを増やしラダーレス(舵取りがない)というバンドを組む。次第にバンドは人気を得るのだが、彼の歌は、彼の息子の歌には実は問題があった。

サムがやっと決心して息子のジョッシュの墓に行くと、その墓にはkillerなどの落書きされていた。別れた妻と一緒に墓石を綺麗にする。やっと観客は気がつくのである。ジョッシュが銃乱射の犯人だったことを。
とてもそう思えない描写だったし、作曲を熱心にしていたのに。彼には才能があったのに。どうして銃を撃ったのだろうか?
当然それは、両親もそう思っているのである。でももしかして、両親の離婚、父の浮気、父の仕事の忙しさが、そしてあの事件の日、サムがジョッシュを誘った後に事件は起きたである。映画では描かれていないが、サムには自分に責任があるとも思っているのだが、それを肯定できない。そして息子が銃乱射の犯人で6人も殺したことを。

本当に歌がいいし、バンドのノリもいいし、そしてストーリーの展開もいい。脚本が本当にいい。最後の展開は本当に驚いた。それでも父は息子が生きていた時の気持ちを彼の歌を歌いながら確かめたかったのである。

この映画には息子のジョッシュがどうして銃を乱射したのかは描かれていない。それはもしかしたら理由がわからないからである。ただ歌の中から何か理由がわかるかもしれない。父は彼の気持ちを理解しようと、そして彼に近づきたいから彼の歌を歌うのである。

ビリー・クラダップとアントン・イェルチンの歌が本当にいい。

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