新・平家物語 1955

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新・平家物語 1955

監督: 溝口健二
原作: 吉川英治
出演: 市川雷蔵, 久我美子, 林成年, 木暮実千代,

市川雷蔵の新・平家物語である。ゲジゲジ眉毛が本当に似合わないな。それでもかっこいいから許せる。
これは青年平清盛の、父と母からの独立を描いているし、公家への挑戦を誓って終わるところもいい。この映画の宮廷のシーン、比叡山のシーン、都のシーンなど非常に興味深い。今見ても遜色ない映画の出来である。特にこの映画でも母泰子役の木暮実千代の個性が光っている。
清盛の母も白拍子だったし、義経の静御前も白拍子である。貴族の家に出入りしていた白拍子を舞う女性たちは遊女が多かったである。清盛が母は、根っからの白拍子であると言うのも清盛が成長した証である。

新・平家物語の三部作では、他は清盛を扱っていない。僕はもう少し雷蔵の清盛を見たかったが。残念である。

僕はNHKの新・平家物語をあまり覚えていない。それよりも尾上菊之助の義経はまざまざと記憶に残っているんだが。本当に判官贔屓である。

大映の新・平家物語には三部作あるが、そのうちの一部、平清盛の青年期を描いた
ものである。次は新・平家物語 義仲をめぐる三人の女で木曽義仲を描いていて主演は、長谷川一夫である。第3部は、新・平家物語 静と義経で、義経と静香を描いている、菅原謙二と淡島千景である。

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