Fifty Shades of Grey フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 2015
監督: サム・テイラー=ジョンソン
出演: ジェイミー・ドーナン, ダコタ・ジョンソン
SMの世界にようこそ的な映画ではあるが。結論は少し予想とは違う。んやっぱり同じか。ナインハーフ的なところが多い気がする。氷を使ったプレイも終わり方もそうだ。女性がもうこれ以上はできないところを見せつけられるのである。今までは夢のようなセックスに沈んでいくのだが。
なぜシアトルなんだろうと思ったら、これは、トワイライトサーガのファンが、別の設定で、エドワードとベラを描いたようだ。原作のE L ジェイムズは、40代のおばさんである。ナインハーフが好きだたのかなと思ってしまう。
五十通りに歪んだ人格のクリスチャン・グレイ。
グレイ・エンタープライズ・ホールディングスの創始者でありCEOのクリスチャン・グレイでありながら、確かにSMに溺れ、四歳の時にコカイン代を稼ぐ娼婦だった母親と死別し、母の友人から15歳の時からSMプレイの手ほどきをされた。
これは、当然トワイライトサーガタッチで描かれているので、女性の理想とする男性と環境、そして冒険がある。今回は、ヴァンパイアではなくてSMの世界だ。その世界に誘われながら争うアナ。ヘリコプターに乗ったり、グライダーに乗ったりと、女性なら一度は経験してみたいことばかりである。そしてセックスにしてもこんな冒険がしたい願望があるのかもしれない。SMの秘密保持契約書は面白いアイディアである。それにその内容のチェックを交渉しあうのも面白い。
女性が熱情的な夢から覚める時が必ずある。NINE 1/2 WEEKSのように終わりかと思ったら続編がある。アナスタシアは、クリスチャンのことが忘れられないが、SM的な主従関係のある男女関係にはなりたくないようだ。
アナがイギリス文学を専攻していてトマス・ハーディが好き。Tess of the d'Urbervilles の初版本、やその中の文が出てくるのだが。映画テスの原作でありロマンティックな内容である。悲劇であるが。
主演のダコタ・ジョンソンの初々しさがいい。彼女の、なんか素朴な顔つきで田舎から出てきた無垢な女性的な雰囲気がいい。と思ったら、マイアミ・バイアスのドン・ジョンソンとワーキング・ガールのメラニー・グリフィスの娘だった。顔つきは母似だ。
サム・テイラー=ジョンソンは女性監督。ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつの監督でもある。彼女は、23歳年下のノーウェアボーイの主演のアーロン・テイラー・ジョンソンと結婚している。そして新しくナイフハーフを取る予定という話もある。彼女もお盛んな女性だ。
音楽がいい。特にビヨンセのHauntedが本当にいい。この映画ようにアレンジしてある。そしてアニー・レノックス、シーアと好きな歌手の曲が満載だだ。
この映画もいっぱいワインを飲むシーンが出てくるが一切エチケットは見せていない。おそらくはアメリカワインだろう。
BDSM の意味は
B&D (bondage and discipline) with S&M (sadomasochism, or sadism and masochism)
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