La règle du jeu ゲームの規則 1939

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La règle du jeu ゲームの規則 1939

監督: ジャン・ルノワール
出演: ジャン・ルノワール, マルセル・ダリオ

この映画は、1939年当時、公開を当時の政府から禁止され、ドイツの占領後も公開が禁止されフィルムが焼かれた映画です。戦争中にも同盟国の爆撃によりオリジナルのネガが燃えてしまい、最終的に1956にジャン・ルノワールのファンが集めたフィルムをルノワールが再構築したそうだ。
。ミュッセの戯曲『マリアンヌの気まぐれ』が直接の発想のもととなっていてフランス・バロックへのオマージュとして作り上げられている。

この映画は、当時の上流社会の恋愛事情を喜劇的に描いています。最後の結末は上流階級らしい事件の対処方法が描かれていてこれぞリアルと思われるほどです。公開当時の事情もあり、芸術性、メッセージ性が高く評価が非常に高い映画です。

ロベール・ラ・シュネイの別荘で行われたパーティは、優雅でありながら破廉恥であり、そして人生の機微がいっぱい入っている。オペラのようなシーンの展開や撮影もまた非常に凝っていて素晴らしい出来である。ハンティングのシーンが長く続きリアルにうさぎが撃たれて死ぬシーンが何度も出てくる。この狩りのシーンの印象を残しながら、最後の事件は予想できるのだが。この悲劇的な事件の処理の仕方がさも上流階級らしい、もしくはリアルすぎて見ていて悲しくなるのだがやっぱり喜劇の真髄なのかもしれない。ただもう少し登場人物の誰にも共感を得られるような描き方をして欲しかった。確かに第二次世界大戦前のなにか殺伐とした雰囲気もこの映画にはあるのかもしれない。

飛行家アンドレの友人オクターヴ役をジャン・ルノワール自らが演じているんだが、演技も素晴らしい。

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