MONSTERZ モンスターズ
監督: 中田秀夫
出演: 藤原竜也, 山田孝之, 石原さとみ, 田口トモロヲ,
なんだか、超能力を持ったわがまま男ために起こった悲劇としか言いようがない映画。最後の結末はなんだ、またもや羊たちの沈黙のシーンのまねかと思わせるもの。
超能力を持っている者と持っていない者の戦い。これはどこにでもある超能力映画のテーマだが、実際には超能力者同士の戦いである。警察は全くお粗末。
韓国映画の超能力者を原案しているらしいが、そしたら日本版の脚本のできが悪すぎるだろう。全然こなれていない。
男の人を操る能力が、男の目が届く範囲だということが映画を見た人すべてに理解できただろうか？
"男"の母を存在感があまりに重く映画いているのに、それがあまり生かされていない。これと田中終一が勤めるギター店の親子も確かに意味を持たせているが、脚本や演出が甘すぎてピントがぼけている。
逆に、わけのわからない友人の役柄的な意義が希薄なのにからみが多すぎて中だるみしてしまう。スパのシーンなんかいらないだろう。
超能力者を追跡している警察も非常にお粗末なでき。これでは次々に殺されても仕方がないか。ただ操られ方もお粗末で迫力にかける。最初の殺し方は自分で首をひねって死ぬのだが、オカルト映画と思ったが、その後そんな殺し方もなくなった。全く分からない。逆に田中がそのようになっても復活してくるシーンがあっても面白いのにと思ってしまった。
警視庁の特別捜査官の存在もなんだか胡散臭く終わってしまった。ただの美人警官が何がやれるんだと言う感じだ。
最後にまだ続きがありそうだが、続編がいるんだろうか。
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