利休にたずねよ 2013

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利休にたずねよ利休にたずねよ 2013

原作: 山本兼一
監督: 田中光敏
出演: 市川海老蔵, 中谷美紀, 市川團十郎, 伊勢谷友介, 大森南朋

利休の青年期から切腹するまでを描いた映画である。秀吉と利休の不仲がどうして起こったか、これは今まで利休を取り上げた小説もここが焦点になる。この映画の原作の山本兼一のオリジナルあふれるアイデアで、若い頃の利休を関連させている。

市川海老蔵はやっぱりこういった芸術家を演じるのがいい。眼の使い方や表情が非常にいい。茶道の奥行きをどこまで表現できたかは疑問であるが、それでもなにかその片鱗を感じさせられる雰囲気が伝わって来た。

豊臣秀吉を演じる大森南朋の演技はすこし鼻につくのだが、やっぱり秀吉は個性が強くぴったりはまる役者は少ないんだろうな。
武野紹鴎役で市川團十郎が出ている。うまい芝居である。親子共演したのはこの映画が最後だろう。

最終的に利休の若き頃の秘密にせまるのだが、それが高麗の女性との恋ということだが。んー。恋物語と史実を関連させるのもいいか。

昔利休と秀吉について読んだ小説は、井上靖の本覚坊遺文だろう。秀吉と利休の芸術に対する葛藤が描かれていた。これは勘違いのようだ。どの小説だろうか。まだわからない。

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