American Hustle アメリカン・ハッスル 2013
監督: デヴィッド・O・ラッセル
出演: クリスチャン・ベイル, ブラッドリー・クーパー, ジェレミー・レナー, エイミー・アダムス, ジェニファー・ローレンス,
アメリカで起こった収賄事件、アブスキャム(Abscam)事件を基にラッセルとエリック・ウォーレン・シンガーが脚本を執筆した映画。ニュージャージー州のアトランティックシティのカジノに関する法制化、カジノの利権を利用した汚職に関して、1970年代の後半から1980年代にFBIがおとり捜査(sting operation)のため、Melvin Weinbergを雇った。映画では、アーヴィン・ローゼンフェルドとなっている。
この映画も史実をもとに当時の音楽をたくさん取り入れておとり捜査の一部始終を詐欺師のアーヴィン・ローゼンフェルド側から描いている。最後の展開は、事実かどうか不明であるが面白い。
アーヴィン・ローゼンフェルドを演じているクリスチャン・ベールの最初のシーンも本当に面白い。頭が禿げていると、あんなに時間がかかるんだと思ってしまう。デ・ニーロはクリスチャン・ベールとわからなかったらしいが、見ている僕もえ!これが、あのかっこいいクリスチャン・ベールなのかと眼を疑った。あれだけお腹を出したシーンもあるし。
エイミー・アダムスは、最近では人生の特等席や、マン・オブ・スティールに出演している売れっ子女優。映画の前半部のの彼女の演技も素晴らしく奔放な女性をうまく演じている。でも最後にジェニファー・ローレンスに食われてしまったと思う。彼女の印象がどんどん薄れてしまった。
ジェニファー・ローレンスの演技はさすがとしか言いようがない。後半の映画は、ロザリンがシドニーよりも目立っていた。これは監督がジェニファー・ローレンスの演技をみて脚本を膨らませたからだそうだ。死ぬのは奴らだを歌っているシーンも本当に面白い。
FBI の上司が語る氷の上でのつりの結末は、実際の映画の中では出てこなかったが、実は兄が氷の上でうんちをすることだった。
デューク・エリントンは、アーヴィンとシドニーが仲良くなる気脚気となったが、Jeep's Bluesが入っているEllington At Newportは、1999に最終的にリリースされているので、この時代にLPでは存在しないようである。
使われた音楽はすべて懐かしい。記憶に残った曲は、
Jeep's Blues | Duke Ellington & Johnny Hodges |
Dirty Work | Steely Dan |
Straight, No Chaser | Thelonious Monk |
I Feel Love | Donna Summer |
Delilah | Tom Jones |
I Was Born to Love You | Queen |
10538 Overture | ELO |
Goodbye Yellow Brick Road | Elton John |
Live and Let Die | Paul McCartney & Wings |
The Jean Genie | David Bowie |
Good Times Bad Times | Led Zeppelin |
コメント