Cosmopolis コズモポリス 2012
原作：ドン・デリーロ
監督: デイヴィッド・クローネンバーグ
出演: ロバート・パティンソン, ジュリエット・ビノシュ, サラ・ガドン, サマンサ・モートン, ポール・ジアマッティ. ケヴィン・ドュランド
デイヴィッド・クローネンバーグ監督は最近ではユングとフロイトの関係を描いた危険なメソッド、それよりも、ザ・フライ、クラッシュ、ヴィデオドロームなどのサイコなSF映画の監督として有名。この映画もデイヴィッド・クローネンバーグらしいタッチが映画全篇に溢れている。
今回の映画はあまりに難解で僕はピントこない。確かに若い巨万の富を得た若い投資家エリックの破滅を描いているのだが、ほとんどがリムジンの中でのエリックと登場人物の会話が中心。それにセックスである。エリックと結婚したばかりの富豪の妻エリースをエリックは追いかけるのだが、彼女はぜんぜん振り向いてくれない。それよりもエリックの中に生きているリアリティがなく、自閉症的でもある。金とセックスしかない世界で生きてきたように描かれている。そこに破滅がやってくるのだ。それは生きると言うリアリティを実感できないのだから、待っているのはリムジンから出て死ぬと言うリアリティなのだろう。
それにしてもこの映画は難解である。この映画の原作者ドン・デリーロを知ればもう少しわかるかもしれない。彼は、鋭く彼独特の洞察力により現代のアメリカの問題を描く作家である。ただこれだけではやっぱりわからない。彼の小説を読んでもわからないかもしれない。何しろやっぱり難解である。
ロバート・パティンソンはトワイライトサーガのエドワードを演じていた今売れっ子の俳優である。
ジュリエット・ビノシュはフランスの女優で素晴らしいキャリアの持ち主である。
ボディガードのトーヴァル役のケヴィン・ドュランドはよく見る俳優である。彼は，リアルスティール、ナンバーフォー、ロヴィン・フッド、ウルヴァリンなどに出演しているんだから見覚えがあるはずである。
サラ・ガドンは、危険なメソッドでユングの妻を演じていた。カナダ人で典型的なブロンド美人。
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