Argo アルゴ 2012

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Argo アルゴ 2012

製作者: ベン・アフレック, ジョージ・クルーニー, グラント・ヘスロヴ
監督: ベン・アフレック
出演: ベン・アフレック, ブライアン・クランストン, アラン・アーキン, ジョン・グッドマン

第85回アカデミー作品賞

この作品がアカデミー作品賞を取ったのはどこがよかったんだろうか。確かに実話でそれもハリウッドが協力した偽映画の作戦だからだろうか。アカデミー作品賞を受賞するほどは、あまり盛り上がりに欠ける作品のような気がするのだが。アメリカ人には高評価な映画だがやっぱり歴史的な背景があるからのような気がしてならない。

この映画よりも実際の作戦が本当にユニークである。1979年当時だれもこんな突拍子もない作戦が成功するとは信じなかったのかもしれない。それにしても作戦は決行された。この映画は盛り上がりがあまりない。アクションがあるわけでないし、実際にイラン人に尋問を受けて追求されたりするところもない。だが、これが現実の話である。実際に起こったことはそれほど派手な出来事ではないのが現実なのだろう。

ベン・アフレックは、監督、出演、制作者を勤めている。今回は作品賞だった。以前にグッド・ウィル・ハンティング/旅立ちで、マット・デイモンとベン・アフレックが脚本賞を受賞している。いずれ監督賞も取るだろうと期待される。

当時革命の混乱の中であれほど緊迫感のある脱走劇になったんだろうか。イラン人が出発前に気がつくとは思えないのだが、実際はもっと簡単に作戦が終わったんだじゃないだろうか。

映画の中でかかツェッペリンのWhen the Levee Breaksや、ローリング・ストーンズのLittle T&Aが時代を反映して良かった。懐かしい曲だ。

でもこの作品にはかなり身近な感じがした。20年以上前に僕もテヘランに行ったことがある。そして帰りはスイスエアーだった。夜のテヘランに降りて怪しげなバスに乗ったのを覚えている。あれは、脱出する6人とトニーが空港で乗ったバスである。20年前でもっとぼろぼろのバスだったから、当時ははるかにみすぼらしいバスだったと思うんだが。税関よりも空港での持ち物検査で何かプレゼントを要求されることがあった。映画でも、映画のスケッチを渡している。やっぱり空港のチェックではなにかプレゼントをなんどか要求されるのである。イランを発つときはスイスエアーに乗った。イランの上空を越えた時に、お酒を飲んでもよいという同じようなアナウンスもされた。映画ではないが、ほとんどの女性がスカーフを外して髪を出すである。僕はイランに3ヶ月いたが、この瞬間にやっと身近な文明圏に戻ったと実感したときだった。その経験を思い出すことが出来た映画だった。

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