Intouchable 最強のふたり 2011

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監督: エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ
出演: フランソワ・クリュゼ, オマール・シー, オドレイ・フルーロ, アンヌ・ル・ニ


パリに住む大富豪フィリップは、ハンググライダーの事故で頸椎麻痺になって寝たきりの生活。気難しくいつも自分の介助をしてくれる人をクビにしては新しい人を捜している。自分を障害者として扱う人を嫌い、もっと刺激のある人生を送りたいと思っている。黒人青年ドリスは、宝石強盗をして6ヶ月刑務所にいて刑期を終えてきたばかり。ドリスが、フィリップの介護者に応募して、フィリップはドリスのことに興味を持ち雇うことにする。

音楽、絵画などのエッセンスがたくさんあってこれもこの映画の楽しみの一つ。クラシックの名曲 アヴェ・マリア、ヴィヴァルディの四季などがいっぱい出てくる。対照的にアース・ウインド・ファイアーのBoogie Wonderlandでドリスが踊るシーンがまた楽しい。ドリスが、オペラを皮肉ったり、現代絵画を皮肉ったりする所は見ていて痛快である。後半でドリスがダリの絵についてコメントする所はおおと思ってしまう。
それ以外にもルドヴィコ・エイナウディの曲、特に最後にかかる曲を聴いて、いいなこの曲はと思う人は多いだろう。
ダンケルクはフランスの北の町でベルギーの国境近くにある。ドリスがそんな町には、ブスしかいないなってい言っていることを聞くと、フランスでも同じようなことを言っているんだと笑ってしまう。

二人の心のふれあいは、見ていて心地よい。若いドリスの感性がフィリップに刺激を与える。そして深い友情が芽生えてくる。そして起こる予期せぬ出来事にみんな感動して行く。清々しい感動を起こす映画である。これは実話で、フィリップ本人が書いた小説Le Second Souffleを原作にしている。
フランソワ・クリュゼとオマール・シーの自然な演技は見ていて静かに心に染みわたる。

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