From Russia with Love ロシアより愛をこめて 1963

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原作: イアン・フレミング
監督: テレンス・ヤング
出演: ショーン・コネリー, ロバート・ショー, ダニエラ・ビアンキ, ペドロ・アルメンダリス、ロッテ・レーニャ

007シリーズの中でも最高作と言われる作品。
久しぶりに見ると本当にショーン・コネリーが若いし細い。
この映画は最初に、ジェームス・ボンドがプロローグで殺されてしまうシーンを扱った作品である。見ている人はどうなるかと引きつけられてしまう。これ以後にプロローグでジェームス・ボンドが死んだようにするのが、何度も作られている。最新作のスカイフォールでもそうである。
スカイフォールがあまりに007とタッチが違うのでがっかりしたがこの作品をみてもう一度007は何がいいのか確認してみることにした。

1.女にもてるし、女に弱い
2.おしゃれでかっこよい。いつも見ている人がうらやむような生活をしている。ファッション、ワイン、カジノ、車、ヴァカンスなど
3.いつも面白いジョークをいう。
4.新しい兵器を持って活躍する
などなどである。

まず題名であるが、ロシアという名前がでているが、ロシアは舞台になっていない。
トルコから始まり、オリエント急行でユーゴスラビアのベオグラードとザグレブに停車して、ボートでアドリア海を航海してベニスで終わるのである。そういえば、スカイフォールもトルコから始まる。
さて今回は、ダニエラ・ビアンキが演じるタチアナ・ロマノフがジェームス・ボンドを誘惑するのだが、逆に恋に落ちてしまう。これが、その後何度もこのパターンの映画が出来たくらい。完璧な筋立てだった。
やっぱりダニエラ・ビアンキが黒い布を首に巻くのが非常に色っぽかった。あれ以来ボンドガールではダニエル・ビアンキが一番である、

ジェームス・ボンドがおそらくオックスフォードの川のほとりでデートをしている。横をパンティングしている船が、テーマソングを流している。そこで冷やしていたシャンパーニュを引き上げるのだが、それはテタンジェ・コント・ド・シャンパーニュだった。
そしてオリエント急行で舌平目のグリルに合わせてブランド・ブランをオーダーするとテタンジェ・コント・ド・シャンパーニュが出てきた。全くおしゃれである。そして諜報員になりすましたレッド・グラントがキャンティを頼むのである。あとで襲われた時に、そうか魚にキャンティを合わせるやつと一人わかったようにつぶやく所がおかしい。

Qが持ってきたガジェット(小物の兵器)はアタッシュケースである。いろいろなものが詰まっている。当時はあんな万能アタッシュケースに憧れた人が多かっただろう。でも今では、飛行機の搭乗手続きを抜けられない。M16のメンバーだからイギリスから飛び立つときは問題ないだろうが。

オーブニングのベリーダンスのシーンが、ジプシーキャンプでのベリーダンスと重なっている。それにしてもこれも色っぽかった。この作品は末期がんだったペドロ・アルメンダリの遺作になったが、彼は、味のある親しみがわくケリムというトルコのスパイを演じた。彼とジェームスボンドが赤外線照準器付きアーマライトAR-7を使って狙撃する所は印象深い。

最後のヴェニスのシーンもかっこ良い。ジェームス・ボンドが二人の盗み撮りのテープを海に投げ入れる所の仕草が何とも言えず格好いいのである。

Wine in movies 映画に登場するワイン

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