冷静と情熱のあいだ Calmi Cuori Appassionati 2001

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冷静と情熱のあいだ冷静と情熱のあいだ Calmi Cuori Appassionati 2001

原作: 辻仁成, 江國香織
脚本:水橋文美江
監督:中江功
出演: 竹野内豊, ケリー・チャン, マイケル・ウォン, ユースケ・サンタマリア, 篠原涼子

イタリアのフィレンツェ、ミラノそして東京を舞台にしている。
しっかりとしてストーリーが作られている。
月刊カドカワ、featureに、最初に江国香織がストーリーを書き,次に辻仁成が続きのストーリーを書くという交互連載をしていた。

美しいイタリアの風景とバックに流れる音楽が素晴らしい。最初は、アコースティックギター、そしてチェロ。下手だと二人が言っているが、素晴らしくうまい。当然で柏木広樹が演じている。エンヤの曲もこの映画にあっていた。そしてストーリーもよい。
最初は、ケリー・チャンが演じているあおいが日本人だと思ってた。なかなか日本語がうまい。原作を知らないので設定が香港から来た留学生だと後で知った。
もう一つこの映画は、日本映画なのに、舞台がイタリアで英語やイタリア語での会話が多い。ここもリアルに作ってある。

あらすじ。
絵画の修復士を志しフィレンツェの工房で学んでいる順正には忘れられない女性あおいがいた。友人の崇からあおいがミラノにいると聞いて順正は会いに行く。
順正とあおいの関係が、次第に明らかにされ、そして10年後の約束にストーリーは流れていく。でもこのストーリーの良さはそこでは終わらない。もう一ひねりしている。フィレンツェのドゥオーモのクーポラで会って、二人が抱き合っても、順正にはまだあおいの気持ちが信じられないのである。そして運命と思ったチェロの曲は本当は、あおいが設定したものだったことを知る。そして順正はあおいを追いかける。

2回見たときも同じように、いやそれ以上に感動した。素晴らしい恋愛ドラマである。それは、フィレンツェやミラノに行ったからかもしれない。ウフィッツィ美術館も訪れたし、ポンテベッキオも行ったし、ドゥオーモは、フィレンツェに着いた夜に早速行った。
あおいの性格がいじらしい。順正はあおいが順正の父からどんな仕打ちをされたか知らず、子供を堕したことを許せず。別れた。あおいは何も説明しなかった。10年後にドゥオーモの上であおいの誕生日に会う約束をして、やっと会えた二人なのに、順正はあおいの愛を信じられず、ロスへ帰ると信じてしまった。あおいは何も言わない。やっと二人が聞いたチェロの演奏家にあおいにここであの曲を演奏してほしいと頼まれたことを聞いてあおいの愛を実感する。ここがなんともいいのである。
そしてあおいのいじらしい性格に感動してしまうのである。

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