重力ピエロ 2009

原作: 伊坂幸太郎
監督: 森淳一
出演: 加瀬亮, 岡田将生, 小日向文世, 鈴木京香, 吉高由里子

泉水と春は兄弟で２歳違いである。仙台で起こった連続放火事件。それが現場近くにあるグラフィティアートと関連性があると春が泉水に話す。二人でその放火事件を追うことになる。
二人の兄弟を丁寧に描きながら、次第に父母のなり染めから二人の兄弟の出生までが明らかになって行く。確かに連続放火事件にまつわるミステリーであるが、描かれている中心は家族のつながりである。泉水と春の淡々とした生き方、そして兄弟のつながりはユニークでもあるし、微笑ましくもある。加瀬亮と岡田将生のコンビがうまく作品の良さを出しているように思える。そして父を演じる小日向文世はいつもの自然な演技がそのまま個性となって作品によくマッチしている。幼少期の泉水と春も彼らの特徴がよく現れている子役を使っていて面白い。吉高由里子がこんな脇役で出ているとは。

最後に家族で行った思い出のサーカスが描かれいる。
空中ブランコに乗るピエロは、怖そうにおびえているが、母の奥野梨江子がピエロの笑顔をみて、楽しい顔をしていればブランコから落ちることはないよと言って泉水と春を安心させた。

My Rating(評価): 14/20

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