This Must Be the Place きっと ここが帰る場所 2011
監督: パオロ・ソレンティーノ
脚本: パオロ・ソレンティーノ, ウンベルト・コンタレッロ
出演: ショーン・ペン, フランシス・マクドーマンド, ジャド・ハーシュ, デイヴィッド・バーン
この題名はトーキングヘッズの同名の曲から来ている。
まず最初に言いたいのは、鬱病のロックシンガー、シャイアンを演じるショーン・ペンの演技が素晴らしい。
昔のロックスターで未だにメイクをしないといられないシャイアン、その見かけと違って、ナイーヴな心を持っている。心に深い傷を持ちうつ病でもある。彼が父の危篤を知らされダブリンからニューヨーク行く。そして人生をみなすきっかけとなる元ナチス親衛隊の男を探す旅にでかける。
この映画は最初は、退屈な映画だと思いながら、ショーペンの演じるシャイアンに興味が出てくる。そして次第に人生の意味を探す旅が本当に面白い。シャイアンが口する率直な人生に対する言葉が毎回毎回ジーンと来るのである。
悲しみに溢れている少年と少女の仲を取り持とうとしたんだけど、結局悲しみは、悲しみとうまくやっていきないんだ。
父が僕のことを嫌っていたと思っていたが、子供を愛さない親はいないことがわかったよ。
映画のテンポはゆっくりだが、台詞の中に素晴らしい発見があり、次第に映画の中にどんどん引き込まれて行く。
デイヴィッド・バーンは、トーキングヘッズのリーダーだった。彼が本人役で出演しているし音楽も担当している。映画の中で歌う彼のパフォーマンスも本当に素晴らしい。
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