眠狂四郎人肌蜘蛛 1968

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監督:安田公義、脚本:星川清司、音楽:渡辺宙明
出演:市川雷蔵、緑魔子、三条魔子、川津祐介、渡辺文雄、寺田農、他

眠狂四郎シリーズの第11作である。久しぶりに脚本を星川清司が手掛けている。
最初の設定に、母の墓のある村に14年ぶりに立ち寄ったとあり、狂四郎の母が、15歳の時に死んだように描かれている。ただし、今までの映画では、狂四郎が生まれて間もない時に母は、自害して、乳母によって育てられたことになっていた。原作を読んでいないので、どちらが正しいのかは、わからない。
今回も黒ミサ、双子の兄妹、鬼館などいろいろ出てくる。残念なのは、今回大事な脇役である、狂四郎と同じ境遇の黒ミサで生まれた兵吾を十分に生かしきっていない。これなら、別に同じ境遇にする設定でなくてもよい。
ストーリは単純だが、それ以上には何もない。出てくる人物に共感も同情も生まれないように物語が進んでしまう。残念である。
この映画も円月殺法は、残像を使っているが、足元だけの映像である。
カラスが飛んでいるシーンが多数でてくるが、合成なのがよくわかる。この時代では仕方がないか。どうせなら、以前に大映映画で使われたふすま絵のからすも出したらもう少し鬼館の雰囲気が出せたかもしれない。

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