監督: テレンス・マリック
出演: ブラッド・ピット, ショーン・ペン, ジェシカ・チャステイン, フィオナ・ショウ, ハンター・マクラケン
父とは一体なんだったかは、成長した特に男にとっては、いつも自問自答するものである。これは、自分が父になった時に強く感じるのだが。この映画は、年取った自分が、父は一体なんだったかを思い出しながら自己を見つめ直す映画なんだろう。
父に対する反抗、母に対する深い愛情が描かれている。
近接を使った撮影が多い。これは、あたかも自分の目で見た風景を映し出し、プライベートな個人の心象を表しているんだろう。それと自然を中心とした美しい映像なかでも都市の高層ビルの上を鳥の大群があたかも一つの生き物のように飛んでいるのも印象的である。ミクロの世界から宇宙へ。CGを使った恐竜の世界もでてくる。
ここまでくるとテレンス・マリックが好きなように作った映画。いままで取りためた映像を埋め込んだようにも見えるんだが。
キリスト教もこの映画では深く取り扱っている。厳格に育てた父の、キリスト教に対する傾倒が描かれている。ジャックが、荒涼とした丘を歩くのは、なにかモーゼのような印象を与える。
正直に言ってストーリのない映画は苦手、たとえ芸術作品としても。
最後になって次男が亡くなった事がわかる。
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