たまたま 2011

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製作者: 三宅容介, 伊藤久美子
監督: 小松真弓
出演: 蒼井優, 森山開次

何と言う設定だろう。最初はどんな話なのか掴めなかった。舞台はアイルランド。次第に見ている間にそうか、蒼井優が演じているのは人間ではないんだ。 最後には宛先が水でにじんでわからない手紙とわかる。
蒼井優のインタヴューで始めるんだが、最初はなんだかさっぱりわからず、見直すとそうか、手紙の精の役を演じているんだとわかる。そして、つらい手紙を伝える事に嫌になった手紙の精は、いちど川に飛び込み、自分の役目を忘れてしまう。そして人間の気持ちを飴にする妖精?に出会い、希望のあめ玉をもらう。そして次第に自分の役割を思い出し、宛て主の所に届く事になる。
何年かけても、何十年かけても気持ちを相手に伝える事が大切な事なんだ。

蒼井優の魅力一杯の映画である。彼女の繊細な表情の表現が素晴らしい。

森山開次演じる飴を作る妖精の出現はあまりに唐突で、何かそこだけ違う流れになっているのでやや違和感がある。もう少し話の流れに溶け込むような作りが出来なかったかな。

アイスランド出身のロックバンド、シガー・ロスの曲が使われているが、Inní mér syngur vitleysingurこの題名は一体何かわからない。英訳は、Within me a lunatic sings。singsになっている所がおもしろい。心の中で、狂ったように歌うことと言う意味だが、詩の内容は、一番大切な友達を、心の中で強く愛していることを歌っているのかな?

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