dreaming on clouds

原作: マイケル・ルイス マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男
監督: ベネット・ミラー
出演: ブラッド・ピット, ジョナ・ヒル, フィリップ・シーモア・ホフマン, ロビン・ライト

この映画は、メジャーリーグを愛するファンにとっては、非常に面白いじゃないかな。ただ、野球での感動の物語を期待するとがっかりするかもしれない。
いまでもえせレッド・ソックスファンの私には、数々のメジャーリーグの有名な選手が実名で話出てくるのでわくわくしながら見てた。
この映画は、アンチヤンキース、アンチレッド・ソックスである。最近もこのチームがワールド・シリーズで優勝しているがどれだけのお金を使ってスター選手を集めているかを知ると、日本のどこかのチームと全く変わらない手法がとられている事に気がつくでしょう。
そう言った意味で、誰でも金があれば欲しい選手を取ってプレーさせるのが、ビリー・ビーンのように潤沢な予算のないゼネラル・マネージャーがどのように良いチームを組織したかがこの映画の主題だろう。もう一つ面白いのは、まったく監督がチーム勝利への貢献として、あまり関与していないような描き方も日本では考えられないところ。
デイモン、ジアンビーもヤンキースで活躍してたのを知っているけど、なんだアスレチックスにいたのか。知らなかった。
ビリーの娘キャシーの弾き語りがなんとも素朴な歌声でよかった。
ブラッド・ピットの枯れたゼネラル・マネージャーのイメージは、さりげない渋い演技とあわせて、かなりロバート・レッドフォードに似てきた。

• Tweet